『サイバーパンク エッジランナーズ2』の主人公は1人ではなく、D、ウィーク、タリア、ロマンの4人を中心に描く群像劇です。
とくに復讐を追うネットランナー「D」は物語を動かす重要人物ですが、前作のデイビッドのような単独主人公ではありません。4人それぞれの「呪い」と願いが交差する構成こそ、今作最大の特徴です。
『サイバーパンク エッジランナーズ2』主人公は誰?4人の群像劇として描かれる
「『サイバーパンク エッジランナーズ2』の主人公は誰なの?」と気になっている方へ、最初に整理しておきましょう。
本作では、D、ウィーク・キングスリー、タリア・ヤン、ロマン・カラックスという4人が、新たな物語の中心人物として発表されています。
前作『サイバーパンク: エッジランナーズ』は、デイビッド・マルティネスというひとりの青年を軸に、彼がナイトシティの世界へ深く沈んでいく物語でした。
しかし『エッジランナーズ2』では、その構造そのものが変わります。
2026年7月にAnime Expo 2026で行われたトークイベントで、シリーズ構成・脚本を担当する大塚雅彦氏は、前作がおもにデイビッドひとりの視点だったのに対し、今回は複数の視点からナイトシティを見る群像劇になることを明かしています。
つまり、「デイビッドの代わりになる主人公をひとり探す」という見方では、本作の輪郭をつかみにくいのです。
中心にいるのは次の4人です。
- D:自身のクランを壊滅させた犯人を追うネットランナー
- ウィーク・キングスリー:かつて“キング”と呼ばれた伝説級のエッジランナー
- タリア・ヤン:暴力とクロームに強く惹かれるメイルストロームの少女
- ロマン・カラックス:カメラで「本物の物語」を記録しようとする映画好きの少年
この4人は、同じ目的を共有して最初からひとつになるタイプの主人公チームではありません。
復讐、後悔、執着、過去の栄光、そして真実を残したいという願い。それぞれまったく違うものを抱えてナイトシティを生きています。
だからこそ私は、『エッジランナーズ2』の主人公を考えるうえで重要なのは「誰がいちばん強いのか」ではなく、誰の視点からこの街の何が見えてくるのかだと感じています。
前作では、デイビッドが変わっていくことでナイトシティの恐ろしさを知りました。
今作では、4人の異なる人生を通して、同じ街がまるで別の顔を見せてくるのではないでしょうか。
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主人公Dとは?復讐が『エッジランナーズ2』の物語を動かす
4人の中でも、とくに「物語を動かす主人公らしい人物」として注目したいのがDです。
Dの声を担当するのは内山昂輝さん。誕生日は10月1日、血液型はAB型と紹介されています。
Dはスネーク族出身のノーマッドで、並外れたネットランニング能力を持つ人物です。
ネットランナーとは、『Cyberpunk 2077』の世界における高度なハッカーのような存在です。ネットワークへ侵入し、情報やシステムそのものを武器として戦います。
Dが追い求めている目的は非常に明確です。
自分のクランを壊滅させた犯人への復讐。
しかも公式に公開されたストーリーでは、その復讐を追う途中で、Dが「本来は明るみに出るはずではなかった企業の秘密」に遭遇するとされています。
これはかなり重要なポイントでしょう。
個人的な復讐だったはずの旅が、巨大企業の隠した秘密へつながってしまう。
『Cyberpunk』という作品世界では、個人の怒りや悲しみが巨大な企業社会と結びついた瞬間、本人の手には負えないほど事態が大きくなることがあります。
Dもまた、その渦へ飲み込まれていく可能性があります。
さらにAnime Expo 2026では、五十嵐海監督と大塚雅彦氏からDの制作秘話も語られました。
五十嵐監督によれば、本作ではロマンを除くキャラクターにそれぞれ「呪い」を設定し、その要素を外見にも反映させているとのこと。
Dについては物語の初期段階から「酷い目に遭う展開」が決まっていたため、監督はその対比として彼を整った容姿にデザインした趣旨を語っています。
大塚氏も、Dについて五十嵐監督がもっとも思い入れの強いキャラクターではないかと話しています。
この発言を見る限り、4人が主人公であることを前提にしつつも、Dが物語の重要な感情線を担う可能性は高そうです。
「復讐する側」として始まった青年が、その復讐によって何を失うのか。
あるいは復讐以外に生きる理由を見つけられるのか。
前作のデイビッドとは違う入り口から、ナイトシティに人生を削られていく人物になるのではないか――私はそんな危うさをDから感じます。

ウィーク・タリア・ロマンはどんな主人公?4人それぞれの役割を解説
Dだけを見ていると「Dが主人公で、ほかの3人が仲間」と考えたくなります。
しかし公開されている設定を見るほど、ウィーク、タリア、ロマンもそれぞれ単独で物語を背負えるほど濃い背景を持っていることが分かります。
ウィーク・キングスリー|過去の栄光に取り残された主人公
ウィーク・キングスリーの声を担当するのは利根健太朗さん。誕生日は12月30日、血液型はA型です。
かつて彼は“キング”の名で知られた、伝説的なエッジランナーでした。
ところが現在は全盛期を過ぎ、過去の栄光の影を追うように生きています。
Anime Expo 2026では、さらに重い過去が明らかになりました。
ウィークはかつてサイバーサイコシスを発症し、装着していたクロームの多くを剥奪された人物だと説明されています。
それでも身体には一部のクロームが残されている。
五十嵐監督は、その残されたクロームが彼の未練や「呪い」を表していると語っています。
これはとても『Cyberpunk』らしい設定ですよね。
強くなるために身体を機械化した人物が、今度はその力を失ったあとに「自分は何者なのか」と問い直す。
若者が上へ駆け上がった前作とは逆方向から、「エッジランナーとして生きること」を描ける人物です。
タリア・ヤン|暴力とクロームへ引き寄せられる少女
タリア・ヤンの声を担当するのは鬼頭明里さん。誕生日は4月2日です。
彼女はコーポ生まれでありながらストリートで育ち、暴力とクロームに取り憑かれたメイルストロームのギャング文化へ傾倒している少女として紹介されています。
五十嵐監督はタリアのデザインについて、猫科の動物をイメージしたと説明しました。
三つ編みは尻尾、特徴的な前髪には90年代アニメのヒロインを思わせる要素が取り入れられています。
監督自身が好む90年代ヒロインのテイストも色濃く反映されているそうです。
見た目の印象だけなら、4人の中でも非常に華やかな存在です。
しかし重要なのは、そのかわいらしさとは裏腹に、彼女が暴力やクロームへの執着を抱えていること。
『エッジランナーズ』という作品では、クロームは単なる格好いい装備ではありません。
力を得るほど、自分自身を失う危険も近づいてきます。
タリアがその境界線で何を見るのかは、本作のテーマを考えるうえで見逃せない部分でしょう。
ロマン・カラックス|「見る側」から物語を記録する少年
ロマン・カラックスの声を担当するのは寺澤百花さん。誕生日は7月20日です。
彼は、ブレインダンスが娯楽の中心になったナイトシティで、それでも映画を愛している少年です。
カメラを手に、嘘偽りのない「本物の物語」を記録することに強い思いを持っています。
五十嵐監督によると、ロマンが使用するカメラは、2000年にSONYから発売された実在のビデオカメラ「VX2000」をモチーフにし、それをナイトシティ風にアレンジしたものだそうです。
作中ではロマンが撮影した映像として、VHSを思わせるノイズ混じりの画面が差し込まれる演出も示されています。
私はここに、4人の中でも特別な役割を感じます。
D、ウィーク、タリアが「人生を生きる人物」だとすれば、ロマンはその人生を記録する人物でもあるからです。
「誰が何をしたのか」だけではなく、「その出来事は誰の目を通して残されるのか」。
ロマンのカメラは、今作の群像劇を一本の物語へ束ねる装置になるのかもしれません。
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なぜ主人公が4人になった?前作デイビッドとの最大の違い
『サイバーパンク エッジランナーズ2』を理解するうえで、もっとも大切なのは「主人公が変わった」のではなく「物語の見せ方まで変わった」という点です。
前作ではデイビッドを追いかけることで、視聴者自身も彼と一緒にナイトシティの奥へ入っていく感覚がありました。
少年がエッジランナーとなり、力を得て、仲間と出会い、夢を背負っていく。
物語の中心線が明確だったからこそ、デイビッドの喜びも痛みも非常に直接的に伝わってきました。
一方、第2作では大塚雅彦氏が語ったように、視点そのものが広がります。
Dには復讐。
ウィークには過去の栄光と後悔。
タリアにはクロームと暴力への執着。
ロマンには真実を記録したいという願い。
これらが同時進行しながら交差していくわけです。
さらに五十嵐監督は、前作と同じことを繰り返さないため、キャラクターデザインにも90年代のテイストを入れ、ナイトシティの中で「外れてしまっている」「もがいている」印象を強めたと説明しています。
美術にも変化があります。
夜のネオンが強烈だった前作に対し、今回は昼のナイトシティが意識的に描かれることが明かされました。
背景には光そのものを絵として取り込み、スプレーを吹いたような独特の質感も採用されています。
これは単なる見た目の変更ではないと私は思います。
夜なら闇に隠せたものが、昼にはすべて照らされてしまう。
それでもなお醜さや暴力が消えないなら、ナイトシティという街の冷酷さは前作以上にはっきり見えてくるはずです。
暗闇の街をひとりで駆けたデイビッドから、白日の下でもがく4人へ。
この対比こそ、『エッジランナーズ2』が新しい主人公たちを用意した意味ではないでしょうか。
4人の主人公をつなぐ「呪い」とは?物語の中心テーマを考察
ここからは、公開情報をもとにした私なりの考察です。
『エッジランナーズ2』の4人をつなぐキーワードは、私は「逃げられない過去」だと考えています。
Dはクランを失った過去から逃れられません。
ウィークは“キング”だった時代から逃れられません。
タリアは暴力とクロームへ引き寄せられる自分自身から逃れられない可能性があります。
そしてロマンは、他人の人生と「真実」を記録し続けることで、その出来事を忘れられない立場になるでしょう。
五十嵐監督がロマン以外のキャラクターに「呪い」を設定したと語っていることも、この見方と重なります。
面白いのは、その呪いが単なる過去設定ではなく、外見にまで落とし込まれていることです。
つまり彼らは、心の傷を身体に刻みながらナイトシティを歩いている。
これがサイバーパンクというジャンルと非常に相性がいいのです。
通常の物語では、心の傷は目に見えません。
しかし身体を機械へ置き換えられる『Cyberpunk 2077』の世界では、心の執着や過去そのものをクロームとして可視化できます。
とくにウィークは象徴的です。
失われたクロームと、わずかに身体へ残されたクローム。
それは「昔の自分へ戻りたい」という未練を、身体そのものが語っているようにも見えます。
Dの復讐も同じです。
彼がどれだけ強力なネットランナーであっても、過去そのものをハッキングして書き換えることはできません。
そこに私は、本作のタイトルにある「エッジランナー」という言葉の新しい意味を感じます。
彼らが走っている“エッジ”とは、生と死の境界だけではない。
過去に支配される自分と、それでも未来へ進もうとする自分の境界線なのかもしれません。

Dが本当の主人公?『エッジランナーズ2』で注目したい中心人物
では結局、「4人の中で誰が一番主人公なのか」と聞かれたらどう答えるべきでしょうか。
現時点の公開情報から判断するなら、公式の構成としては4人が主人公。その中でも物語を大きく動かす人物としてDへの注目度が高い、という整理がもっとも自然です。
理由は3つあります。
まず、Dには「クランを壊滅させた犯人への復讐」という明確な目的があります。
さらにその過程で、企業が隠していた秘密へ遭遇します。
個人的な事件とナイトシティ全体を揺るがしかねない問題を接続する役割を持っているわけです。
そして制作陣からも、五十嵐監督の思い入れがとくに強い人物だと語られています。
ただし、だからといって「Dだけが主人公」と決めつけるのは早いでしょう。
ロマンにはカメラがあります。
ウィークには失われた伝説があります。
タリアにはクロームへの危うい執着があります。
群像劇では、物語を動かす人物と、物語の意味を変える人物が同じとは限りません。
たとえばDが事件を始め、その事件をロマンが記録し、ウィークの過去が事件の意味を変え、タリアの選択が結末を左右する――そんな構成も考えられます。
もちろん、これは現時点で公開されている設定からの推測です。
ただ、4人それぞれにこれほど明確なテーマが与えられている以上、誰かひとりだけを追えば全貌が分かる物語ではなさそうです。
公式サイトには、この4人とは別にシルエットだけが表示され、「近日公開」とされているキャラクターも存在すると報じられています。
まだ人物関係そのものが完成形まで公開されたわけではありません。
これから新キャラクターの正体が判明すれば、「主人公たちがなぜ出会うのか」という部分もさらに見えてくるでしょう。
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『サイバーパンク エッジランナーズ2』主人公交代から見える今作の狙い
個人的に今回の主人公交代で一番期待しているのは、ナイトシティそのものが前作以上に“主人公”へ近づくことです。
デイビッドたちの物語が終わっても、ナイトシティは残りました。
そこでまた別の誰かが夢を見て、クロームを身体へ入れ、金を求め、復讐し、失敗し、誰かを失う。
それこそがこの街の恐ろしさなのだと思います。
前作の主人公たちをそのまま追い続ける方法もあったでしょう。
しかしTRIGGERとCD PROJEKT REDは、同じナイトシティを舞台にしながら新しい登場人物を選びました。
私は、この判断が『Cyberpunk』という世界観には合っていると感じています。
ひとつの伝説が終わっても、街は何事もなかったかのように動き続ける。
その無関心さがあるからこそ、そこで生きた一人ひとりの人生が切実に見えるのです。
しかも今回は、制作面でも前作の再現だけを目指していません。
監督は前作で副監督、絵コンテ、演出などを務めた五十嵐海さん。
シリーズ構成・脚本には大塚雅彦さん、キャラクターデザインには菅野一期さん、アニメーション制作はTRIGGERが担当します。
劇伴には『トライガン』などで知られる今堀恒雄さんが起用されました。
五十嵐監督は90年代のマインドを持つ作曲家へ依頼したいと考えており、実際に今堀さんのライブを見たことも起用の決め手になったと説明されています。
オープニングの絵コンテを担当するのは、前作『サイバーパンク: エッジランナーズ』監督の今石洋之さん。
さらに原画には五十嵐監督、吉成曜さん、雨宮哲さん、すしおさんらTRIGGERのアニメーター陣が参加するとされています。
前作の記憶を受け継ぎながら、同じものは作らない。
それはキャラクターにも、美術にも、音楽にも共通している姿勢です。
だから私は、主人公がデイビッドから変わったことを「前作との断絶」とは感じません。
むしろ、デイビッドが生きた街には、まだ無数の物語があることを証明するための主人公交代なのではないでしょうか。
まとめ|『エッジランナーズ2』主人公はDだけではなく4人
『サイバーパンク エッジランナーズ2』の主人公は、D、ウィーク・キングスリー、タリア・ヤン、ロマン・カラックスの4人と考えるのがもっとも分かりやすいでしょう。
とくにDは、自身のクランを壊滅させた犯人への復讐を追い、その過程で企業の秘密へ接近するため、物語を動かす中心人物として大きな役割を担いそうです。
一方で、過去の栄光を捨てられないウィーク、暴力とクロームに惹かれるタリア、真実を映像へ残そうとするロマンにも、それぞれ独立したドラマがあります。
前作がデイビッドひとりの視線から見たナイトシティだったなら、今作は複数の人生を通して街そのものを見つめ直す物語です。
復讐する者、過去に囚われた者、危うい欲望を抱える者、そしてすべてを記録する者。
その視線が交差したとき、同じナイトシティが前作とはまったく違う表情を見せてくれるのではないでしょうか。
私としては「デイビッドの代わりは誰か」と探すより、4人がそれぞれ何を失い、何を残そうとするのかを見届けることこそ、『エッジランナーズ2』を一番深く味わえる見方になると考えています。
よくある質問
『サイバーパンク エッジランナーズ2』の主人公はDですか?
Dだけではなく、D、ウィーク、タリア、ロマンの4人を中心とする群像劇として紹介されています。
ただしDは復讐という明確な目的を持ち、企業の秘密にも遭遇するため、物語を動かす重要人物のひとりと考えられます。
前作の主人公デイビッドは『エッジランナーズ2』でも主人公ですか?
いいえ。『エッジランナーズ2』は前作の主人公デイビッド・マルティネスたちをそのまま中心に据える物語ではなく、同じナイトシティを舞台とした新キャラクター中心の独立したストーリーです。
そのため、前作の続きというより「ナイトシティで始まる別の物語」と捉えると分かりやすいでしょう。
『サイバーパンク エッジランナーズ2』はいつ配信されますか?
提供された情報では、全10話構成のオリジナルアニメーションとして、2026年10月20日からNetflixで世界独占配信される予定とされています。
配信日時や公開条件は変更される可能性もあるため、視聴前にはNetflixや公式サイトの最新案内をご確認ください。



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