※この記事には、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』4th seasonおよび原作第六章「プレアデス監視塔編」の重大なネタバレが含まれます。
『リゼロ』第六章で、記憶を失ったナツキ・スバルを螺旋階段から突き落とした犯人は、メィリィ・ポートルートです。
ただし、この事件は「メィリィが完全に裏切った」という単純な話ではありません。
実行犯はメィリィですが、スバルの記憶喪失、監視塔内の疑心暗鬼、そしてルイ・アルネブの存在が重なったことで起きた、かなり複雑な事件です。
メィリィがスバルを突き落とした理由を一言でまとめるなら、エルザを失った喪失感、自分の弱さを見られた羞恥心、そして「殺すことでしか問題を処理できない」暗殺者としての歪んだ価値観が暴発したからです。
この記事では、メィリィがなぜスバルを階段から突き落としたのか、事件の時系列、ルイ・アルネブ黒幕説、そしてスバルがメィリィを赦した意味まで、ネタバレありで整理します。
メィリィがスバルを突き落とした事件の結論
※画像はAIによるイメージ
まず、結論を整理します。
| 事件 | 記憶喪失状態のスバルが、プレアデス監視塔の螺旋階段から突き落とされる |
|---|---|
| 実行犯 | メィリィ・ポートルート |
| 直接の理由 | 弱みを見られた羞恥心と、感情の暴発 |
| 根本の原因 | エルザを失った喪失感と、暗殺者として育てられた価値観 |
| 黒幕的な存在 | ルイ・アルネブ |
| 事件の意味 | スバルがメィリィを「敵」ではなく「救うべき子ども」として見直す転機 |
メィリィは、最初からスバルたち全員を裏切るつもりで監視塔に同行していたわけではありません。
むしろ、彼女の行動はかなり衝動的です。
心の奥にしまい込んでいた感情をスバルに見られ、それをどう処理していいかわからなくなった結果、彼女が知っている唯一の解決方法である「殺す」に走ってしまった、というのが事件の核心です。
事件が起きた場所はプレアデス監視塔の螺旋階段
事件の舞台は、第六章「プレアデス監視塔編」です。
スバルたちは、眠り続けるレムを救う手がかりを求めて、アウグリア砂丘の奥にあるプレアデス監視塔へ向かいます。
アニメ公式の第68話あらすじでも、ラム、レム、メィリィが加わり、プレアデス監視塔のあるアウグリア砂丘への挑戦が始まったことが説明されています。
監視塔に到達した後、スバルは塔の試験や『死者の書』、暴食の影響によって極限状態に追い込まれていきます。
そして、異世界に召喚されてからの記憶を失ったスバルは、仲間のことも、自分自身の積み重ねも信じられなくなります。
その不安定な状態で、スバルは塔の中の螺旋階段へ向かい、背後から突き落とされて命を落とします。
初見では、犯人候補が多すぎます。
- エミリア
- ベアトリス
- ラム
- アナスタシア
- ユリウス
- シャウラ
- メィリィ
記憶を失っているスバルからすれば、全員が信用できません。
だからこそ、この事件は単なる「誰がやったのか」という犯人当てではなく、スバルの精神を削る疑心暗鬼の仕掛けとして機能しています。
犯人はメィリィ|原作第六章で明かされる真相
※画像はAIによるイメージ
スバルを階段から突き落とした犯人は、メィリィ・ポートルートです。
原作第六章56話「これからの話」では、スバルが『死に戻り』を利用して悲劇を未然に防ぎ、過去のループで自分の背を押した人物がメィリィだったことを確信する流れが描かれます。
つまり、直接スバルの背中を押したのはルイ・アルネブではありません。
実行犯はあくまでメィリィです。
ただし、ここで大事なのは、メィリィが「スバルを憎んでいたから計画的に殺した」とは言い切れないことです。
彼女の行動は、計画的な裏切りというより、感情の暴発に近いものでした。
メィリィは、ロズワール邸襲撃でスバルたちと敵対した過去を持つ少女です。
魔獣を操る力を持ち、暗殺者として育てられてきた彼女にとって、危機や不安への対処方法はかなり偏っています。
普通の子どもなら泣く、逃げる、誰かに相談する、謝るという選択肢があるかもしれません。
しかし、メィリィにはその選択肢がほとんどありません。
彼女に染みついていたのは、邪魔なものや不都合なものを「消す」という考え方でした。
メィリィの動機1|エルザを失った喪失感
メィリィを理解するうえで欠かせないのが、エルザ・グランヒルテの存在です。
エルザは、メィリィにとって単なる仕事仲間ではありません。
姉のようであり、憧れのようであり、寄る辺のような存在でした。
スバルたちとの戦いの中でエルザを失ったことで、メィリィの心には大きな穴が空いていました。
それでも彼女は、スバルたちと行動を共にします。
敵だった相手と同じ場所にいる。
エルザを失った悲しみを抱えたまま、その原因に関わる相手たちと旅をしている。
この状況が、メィリィにとって平気なはずがありません。
表面上は軽く振る舞っていても、心の中ではずっと不安定だったと考えられます。
原作第六章48話では、スバルが『死者の書』を通じてメィリィの人生や内面を追体験し、彼女が大切にしていた人を失い、自分の立ち位置に苦しんでいたことを理解していきます。
つまり、メィリィの凶行は突然生まれたものではありません。
エルザを失った喪失感が、ずっと彼女の中でくすぶっていたのです。
メィリィの動機2|弱みを見られた羞恥心
メィリィがスバルを突き落とした直接の引き金は、スバルに自分の弱さを見られたことです。
メィリィは、タイゲタの書庫で『死者の書』を探していました。
彼女が求めていたのは、エルザの記録だったと考えられます。
死者の人生を追体験できる書庫で、失った大切な人の記録を探す。
この行動は、メィリィがエルザの死を受け止めきれていなかった証拠でもあります。
しかし、その姿をスバルに見られてしまう。
暗殺者として強く振る舞ってきたメィリィにとって、自分の弱さや未練を見られることは、かなり耐えがたいことだったはずです。
恥ずかしい。
知られたくない。
見なかったことにしたい。
普通なら、ここで怒る、逃げる、ごまかす、泣くなどの反応になるかもしれません。
でもメィリィは、そういう感情の処理を教わっていません。
だから、彼女の中で最も慣れた選択肢である「殺す」が出てしまったのです。
メィリィの動機3|「殺すこと」が癖になっていた
アニメ第76話のサブタイトルは「殺人は癖になる」です。
この言葉は、メィリィというキャラクターの悲しさをかなり端的に表しています。
メィリィは、普通の子どもとして育っていません。
人と関係を築くことよりも、魔獣を操り、命を奪い、暗殺者として生きる方法を覚えさせられてきました。
だから彼女にとって、殺人は特別な決断というより、身についた反応に近いものになっている。
スバルを突き落とした行動も、冷静な計画殺人というより、追い詰められたメィリィが反射的に選んだ最悪の解決策です。
ここが重要です。
メィリィは「悪だから殺した」のではありません。
彼女は「殺す以外の解決方法を知らなかった」から、スバルを突き落としてしまったのです。
この違いを理解すると、メィリィの事件はただの裏切りではなく、彼女の生い立ちそのものが引き起こした悲劇に見えてきます。
ルイ・アルネブは黒幕なのか?実行犯との違い
この事件でよく混乱されるのが、ルイ・アルネブの存在です。
「スバルを突き落としたのはルイでは?」
「メィリィはルイに操られていたの?」
こう考える人も多いはずです。
結論から言うと、直接手を下したのはメィリィ、状況を壊した黒幕的存在がルイと整理するのが一番わかりやすいです。
| 役割 | 人物 | 事件への関わり |
|---|---|---|
| 実行犯 | メィリィ・ポートルート | スバルの背中を押し、階段から転落させた |
| 黒幕的存在 | ルイ・アルネブ | スバルの記憶喪失と疑心暗鬼の状況を生み出した |
| 最大の被害者 | ナツキ・スバル | 記憶を失い、仲間を疑い、死に戻りを繰り返す |
| もう一人の被害者 | メィリィ | 心の弱さを利用され、凶行へ傾いてしまう |
ルイ・アルネブは、『暴食』を冠する大罪司教の三兄妹の末妹です。
原作第六章75話「ルイ・アルネブ」では、ルイが他者の人生や記憶を食らいながら自己を形作ってきた存在であることが描かれます。
ルイは、スバルの記憶喪失や精神崩壊に深く関わる存在です。
その結果、スバルは仲間を疑い、メィリィもまた不安定な感情を暴発させる状況に置かれました。
つまり、ルイがメィリィの手を直接動かしたわけではありません。
しかし、事件が起こる土台を作ったという意味では、ルイは黒幕的な存在です。
事件の時系列をわかりやすく整理
ここで、スバル突き落とし事件の流れを時系列で整理します。
| 順番 | 出来事 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | スバルたちがプレアデス監視塔に到達する | レムを救う手がかりを求めて塔の試験に挑む |
| 2 | スバルが記憶を失う | 異世界召喚後の積み重ねを失い、仲間を信じられなくなる |
| 3 | メィリィが書庫で『死者の書』を探す | エルザへの未練や喪失感が見える |
| 4 | スバルがメィリィの弱さに触れる | メィリィにとって見られたくない部分を知られる |
| 5 | メィリィがスバルを階段から突き落とす | 羞恥心と不安が「殺す」という反応に変わる |
| 6 | スバルが『死に戻り』で真相に近づく | メィリィが実行犯だと判明する |
| 7 | スバルがメィリィを止める | 復讐ではなく、救済の方向へ物語が進む |
この事件は、単独の殺人事件として見ると「メィリィがスバルを殺した」で終わります。
しかし、物語全体で見ると、スバルがメィリィを理解し直すための通過点でもあります。
スバルはなぜメィリィを赦したのか
スバルは、メィリィに殺されています。
普通なら、怒って当然です。
警戒して当然です。
もう仲間として見られなくなっても不思議ではありません。
それでもスバルは、メィリィをただの敵として切り捨てませんでした。
理由は、スバルが『死者の書』を通じてメィリィの人生に触れたからです。
彼女がどんな環境で育ち、何を失い、何に苦しみ、どんな孤独を抱えていたのかを知ってしまった。
だからスバルは、メィリィの罪をなかったことにはしません。
でも、彼女を「殺人者だから終わり」とも見ません。
スバルが見たのは、殺すことでしか自分を守れなかった子どもです。
ここが、第六章の大きな見どころです。
スバルは死に戻りによって、他の誰も知らない罪を覚えています。
メィリィが自分を殺したことも、自分が別のループでメィリィを傷つけてしまったことも、スバルだけが覚えている。
それでも、彼は復讐を選ばない。
「もう一度間違えないように止める」という選択をします。
この赦しは、甘さではありません。
メィリィの罪を見たうえで、それでも彼女を人間として扱うという、かなり重い選択です。
この事件が第六章で重要な理由
メィリィの突き落とし事件は、第六章の中でもかなり重要です。
理由は3つあります。
1. スバルの疑心暗鬼を最大化する事件だから
記憶を失ったスバルは、仲間との関係を覚えていません。
そんな状態で誰かに殺される。
しかも犯人がわからない。
この状況は、スバルにとって最悪です。
エミリアも、ベアトリスも、ユリウスも、メィリィも、誰も信じられなくなります。
第六章の怖さは、魔獣や試験だけではありません。
仲間を信じたいのに信じられないこと。
自分自身すら信じられないこと。
この精神的な恐怖が、突き落とし事件によって一気に強まります。
2. メィリィの過去を掘り下げる入口だから
メィリィは、過去に敵として登場したキャラクターです。
しかし、第六章では彼女が単なる敵ではなく、壊れた環境で育てられた子どもとして描かれていきます。
『死者の書』によって、スバルはメィリィの人生を追体験します。
これにより、読者や視聴者も「なぜメィリィはこうなったのか」を見ることになります。
突き落とし事件は、メィリィというキャラクターの深掘りに入るための入口でもあるのです。
3. スバルの主人公性が表れる場面だから
リゼロのスバルは、いつも正しい判断をする主人公ではありません。
失敗します。
壊れます。
疑います。
時には、取り返しのつかない行動をしてしまいます。
それでも、何度も死んだ先で「誰かを救う」方向へ戻ってくる。
メィリィの件も同じです。
殺された相手を憎んで終わるのではなく、その相手がなぜそうしたのかまで見ようとする。
ここに、スバルという主人公の強さがあります。
メィリィは本当に悪いのか?罪と救済を分けて考える
メィリィがスバルを突き落としたことは、間違いなく悪い行為です。
そこはぼかすべきではありません。
どれだけ過去が悲惨でも、スバルを殺した事実は消えません。
ただし、リゼロはそこで終わらせません。
メィリィの罪を描いたうえで、なぜ彼女がそういう選択しかできなかったのかも描きます。
罪を軽くするためではありません。
彼女を理解するためです。
メィリィは、殺すことを覚えさせられた子どもです。
だから、スバルは彼女を赦すだけでなく、次に同じ間違いをしないように止める存在になろうとします。
この視点で見ると、突き落とし事件は「犯人判明」のためのエピソードではありません。
メィリィが殺人者から、救済されるべき一人の少女として見え始める転換点です。
よくある疑問
スバルを階段から突き落とした犯人は誰ですか?
犯人はメィリィ・ポートルートです。原作第六章56話で、過去のループでスバルの背中を押して転落死させた人物がメィリィだったことが明かされます。
メィリィはなぜスバルを突き落としたのですか?
エルザを失った喪失感、自分の弱さをスバルに見られた羞恥心、そして「殺すことでしか問題を処理できない」暗殺者としての価値観が暴発したためです。計画的な裏切りというより、感情に追い詰められた衝動的な犯行に近いです。
ルイ・アルネブが犯人ではないのですか?
直接スバルを突き落としたのはメィリィです。ただし、ルイ・アルネブはスバルの記憶喪失や監視塔内の疑心暗鬼に深く関わっており、事件の土台を作った黒幕的存在と考えるとわかりやすいです。
メィリィは完全に裏切ったのですか?
完全な裏切りというより、心の不安定さが暴発した結果です。メィリィはもともと敵だった過去を持ちますが、監視塔での行動は計画的な敵対行為というより、喪失感と羞恥心に追い詰められた反応として見る方が自然です。
スバルはなぜメィリィを赦したのですか?
スバルは『死者の書』を通じて、メィリィの孤独な過去や心の奥にあった感情を知ります。そのため、彼女を単なる敵ではなく、殺すことでしか自分を守れなかった子どもとして見直しました。罪をなかったことにしたのではなく、同じ過ちを繰り返させないために向き合ったと考えられます。
この事件はアニメでどこまで描かれていますか?
TVアニメ4th seasonでは、第76話「殺人は癖になる」で、メィリィの『死者の書』や死の真相を追体験する流れが描かれています。原作第六章の重要な山場にあたるため、アニメで初めて追っている人はネタバレに注意してください。
まとめ|メィリィの突き落としは裏切りではなく、壊れた心の暴発だった
メィリィがスバルを階段から突き落とした事件は、第六章でも特に衝撃的な場面です。
実行犯はメィリィ・ポートルート。
しかし、その理由は単純な裏切りではありません。
エルザを失った喪失感、書庫で弱さを見られた羞恥心、暗殺者として育てられた価値観が重なり、彼女は「殺す」という最悪の選択をしてしまいました。
そして、その背後にはスバルの記憶を奪い、監視塔全体を疑心暗鬼に沈めたルイ・アルネブの存在があります。
この事件の本質は、犯人当てではありません。
スバルが、自分を殺した相手の過去を知り、それでも救おうとする物語です。
メィリィの突き落としは、彼女の悪意だけで起きた事件ではなく、壊れた環境で生きてきた少女の悲しいSOSだったとも言えます。
だからこそ、この場面は第六章の中でも強く残ります。
スバルがメィリィを赦す場面は、リゼロらしい痛みと救いが詰まった重要な転換点です。


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