『鬼滅の刃 無限城編 第一章』の国内興行収入は403.6億円。第2章は制作中ですが、2026年8月9日時点で公開日は未発表です。
2025年7月の公開直後には128.7億円という数字が大きな話題になりましたが、それは最終結果ではなく公開10日間の途中経過でした。そこから第一章は400億円を突破し、『無限列車編』の407.5億円にわずか3.9億円差まで迫る歴史的ヒットへ成長しています。
こんにちは、アニメ・ドラマ考察ブロガーのみらくるです。作品を見終わったあとに残る「あの感情は何だったんだろう?」という余韻を言葉にしながら、今回は数字と物語の両面から『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』をじっくり考えていきます。
この記事で特に知りたいのは、第一章の興行収入はいくらまで伸びたのか、第2章はいつ公開されるのか、そして第2章が『無限列車編』の歴代記録を超える可能性はあるのか、という3点ではないでしょうか。
結論を先に言えば、第一章が想像を大きく超える結果を残したため、第2章についても「150億円を突破できるか」という段階ではなく、300億円台を維持できるのか、再び400億円へ届くのかを考える作品になった、と私は見ています。
なお、『無限城編』は2024年7月に公式から三部作として制作されることが正式発表されています。第一章だけで終わる作品ではなく、最初から三本を通して最終決戦を描く大型プロジェクトです。
鬼滅の刃「無限城編」の興行収入はいくら?第一章は403.6億円
まず、検索している方が最も知りたい数字から整理します。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の国内興行収入は、2026年8月時点の興行通信社「歴代興収ベスト100」で403.6億円です。 国内歴代1位の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』407.5億円に続く2位となっています。
「128.7億円ではなかったの?」と思った方もいるでしょう。
128.7億円という数字は、2025年7月18日の公開から10日間で記録した128億7217万6700円のことです。この時点で観客動員は910万4483人に達し、公開8日間で100億円を超えるという、日本映画史上最速のペースを記録していました。
つまり、128.7億円は「第一章の最終興収」ではありません。
公開直後の記事では、この128.7億円を基準に「三部作の好スタート」と捉えていました。しかし、その後の伸びは当時の予想をはるかに上回りました。
主な推移を整理すると、こうなります。
時点 国内興行収入・状況
公開3日間 55億2429万8500円
公開4日間 73億1584万6800円
公開8日間 100億円突破
公開10日間 128億7217万6700円
公開23日間 200億円突破
公開46日間 300億円突破
公開255日間 400億2394万3700円
公開266日間 402億1万9000円
2026年8月時点の歴代ランキング 403.6億円
公開3日間では観客動員384万3613人、興行収入55億2429万8500円。祝日を含む4日間では516万4348人、73億1584万6800円に達していました。
さらに2026年3月29日時点では、公開255日間で観客動員2734万5654人、興行収入400億2394万3700円となり、日本映画として『無限列車編』に続く史上2作目の国内400億円突破作品となりました。
公式が一部劇場を除く終映日として案内した2026年4月9日時点では、公開266日間で国内観客動員2745万5968人、興行収入402億1万9000円を記録しています。
一方、現在の興行通信社の歴代ランキングでは403.6億円です。
「402億円なのか、403.6億円なのか、どっち?」と混乱してしまいますよね。
ここは検索する側にとって、かなり分かりにくいポイントです。
2026年4月9日の数字は、全国の大規模な上映が一区切りとなった時点で発表された402億1万9000円。一方、公式発表でも「一部劇場を除き終映」とされていたため、その後も上映を続けた劇場がありました。
実際、2026年7月18日にはufotableが「上映開始一周年」を告知しており、第一章が長期にわたりスクリーンで上映され続けていたことも確認できます。
その後、興行通信社の歴代ランキングが403.6億円へ更新されています。
そのため本記事では、大規模上映終了時の公式集計を402億円、現在の国内歴代ランキングで確認できる最新値を403.6億円として整理します。
この違いを押さえておくと、「公式では402億円と書いてあるのに、検索すると403.6億円が出てくる」という疑問も解消しやすくなります。
ちなみに『無限列車編』も、以前は404.3億円という数字が長く知られていました。
その後のリバイバル上映などを含め、現在の興行通信社ランキングでは407.5億円となっています。第一章403.6億円との差は、わずか3.9億円です。
かつては「無限城編第一章の128.7億円は大成功だけれど、無限列車編の400億円台には遠い」と見ることもできました。
しかし今振り返ると、景色はまったく違います。
第一章は「三部作の壮大なオープニング」という立場でありながら、最終的に国内歴代2位まで登ったのです。
しかも海外での伸びは、国内以上に衝撃的でした。
2025年11月16日の段階ですでに国内興収は379億2758万9200円。日本を含む全世界では観客動員8917万7796人、総興行収入1063億7056万8950円に達し、日本映画として初めて世界興収1000億円を突破しました。
当初この記事では「第2章なら世界400億円を超える可能性がある」と予想していました。
ところが現実には、第一章だけで最終的に全世界1179億円超です。
2026年4月9日時点で日本を除く海外157の国と地域では観客動員7106万4342人、興行収入777億1752万329円。日本を含む全世界では9852万310人、1179億1753万9329円に到達しました。
予想が外れたというより、『鬼滅の刃』の海外市場が、それほど大きな段階へ進んだと考えるべきでしょう。
もう一つ興味深い数字があります。
日本映画製作者連盟によると、2025年の邦画全体の興行収入は2075億6900万円でした。『無限城編 第一章』は2025年の年間集計時点で391.4億円とされています。
単純比較すると、一本だけで2025年の邦画興収全体の約18.9%に相当する規模です。
もちろん、年間総興収と個別作品の最終興収は集計タイミングが異なるため、厳密な市場占有率という意味ではありません。
それでも一本の映画が、その年の邦画市場全体の約5分の1に迫る数字を生み出したと考えると、「大ヒット」という言葉だけでは少し足りないように感じます。
私が重要だと思うのはここです。
第一章の成功によって、第2章のハードルは完全に変わりました。
以前なら150億円でも十分すぎる大成功でした。しかし今は、「第一章の403.6億円にどこまで迫れるのか」という、とんでもなく高い基準で比較されることになります。
無限城編第2章の公開日はいつ?2026年8月9日現在は正式発表なし
では、次に最も気になる「第2章はいつ公開されるのか」を見ていきましょう。
2026年8月9日時点で、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第二章』の正式な公開日は発表されていません。
2026年2月21日に公開されたufotableのプロモーション展開では、『原神』アニメプロジェクトや『活撃 刀剣乱舞』などとともに、『劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第二章』が制作中の作品として紹介されました。
つまり、「第2章が作られているのか分からない」という段階ではありません。
第二章は制作中です。分かっていないのは公開日です。
一方、2026年8月現在の『鬼滅の刃』公式ポータルでは、劇場版として前面に案内されているのは引き続き『無限城編 第一章 猗窩座再来』で、第二章の具体的な公開日告知は確認できません。
以前この記事では、第一章が2025年7月公開だったことや、ufotableの制作ペースから、「2026年夏〜秋が最も現実的ではないか」と予想していました。
ただ、2026年8月まで来た現在、この予想は修正する必要があります。
夏に入った段階でも正式な公開日が発表されていないため、少なくとも「2026年夏公開が最有力」と見るのは難しくなりました。
現状を整理すると、次のようになります。
- 『無限城編』は三部作として制作されることが公式発表済み
- 第一章は2025年7月18日に公開された
- 第二章は2026年2月時点で「制作中」であることが確認されている
- 2026年8月9日時点で具体的な公開日は発表されていない
- 以前予想していた「2026年夏〜秋公開」は、現在では有力と断定しにくい
- 2027年以降になる可能性も視野に入れて待つ必要がある
もちろん、これは「2027年公開が決まった」という意味ではありません。
正式発表前なので、「2026年内は絶対にない」「2027年公開で確定」といった断定も避けるべきでしょう。
ただし、映画の宣伝には通常、タイトルの正式発表、ティザービジュアル、予告映像、前売券情報、上映館情報など、公開までにいくつもの段階があります。
2026年8月時点で公開日そのものが未発表であることを考えると、以前よりも公開まで一定の準備期間が必要になる可能性を強く意識した方がよい、というのが私の現在の見方です。
第一章については一部劇場を除き2026年4月9日に大規模上映を終え、Blu-ray&DVDが2026年7月29日に発売されました。公式ポータルでは各配信プラットフォームでの配信も案内されており、今は第一章を自宅でも見直せる段階へ入っています。
私は、この「見直す時間」が意外と大きいのではないかと考えています。
『鬼滅の刃』の場合、空白期間は単純な熱量低下につながるとは限りません。
『遊郭編』『刀鍛冶の里編』『柱稽古編』と、シリーズは時間をかけながら物語を積み重ねてきました。
そして無限城では、背景の緻密さ、キャラクターの高速戦闘、立体的に変化し続ける巨大空間、呼吸や血鬼術のエフェクトなど、テレビシリーズ以上に情報量の多い映像表現が求められます。
第一章の上映時間は155分でした。これだけの長編を劇場品質で作りながら、さらに第二章、第三章へつなげていくのですから、制作側にとっても極めて大きなプロジェクトであることは想像に難くありません。
その意味では、急いで公開することよりも「次も劇場へ行かなければ」と思わせる完成度を維持することの方が、シリーズ全体にとって重要なのでしょう。
待っている間に「あの戦いはどう映像化されるんだろう」と想像する。
原作を読み返す。
第一章をBlu-rayやDVD、配信で見直す。
友人やSNSで考察する。
この時間そのものが、次章への期待を育てる「感情の発酵期間」になっているところが、『鬼滅の刃』という作品の強さだと私は感じています。
無限城編第2章はどこまで?黒死牟戦と兄弟の物語が最大の注目点
ここからは、第2章で描かれる可能性が高い物語について触れていきます。
第2章の正式なストーリー範囲は、2026年8月9日時点では発表されていません。
そのため、「原作の何巻から何巻まで」と確定情報のように断定することはできません。
ただし第一章では、胡蝶しのぶと童磨の戦い、我妻善逸と獪岳の兄弟弟子対決、そして竈門炭治郎・冨岡義勇と猗窩座の死闘が大きな柱として描かれました。
第一章は、炭治郎たち鬼殺隊が鬼舞辻無惨によって落とされた「無限城」を舞台に、上弦の鬼との最終決戦へ突入する物語です。
原作では無限城突入後の第140話付近から物語が進み、第一章はコミックス16巻から18巻付近に相当する流れを映像化したと整理できます。
その先を考えると、第2章では原作18巻以降の物語が中心になる可能性が高く、以前この記事で予想していた「18巻から21巻周辺」という見方も、大きな方向性としては残ります。
ただし、どこで第2章を終えるかによって印象は大きく変わります。
中でも最大級の焦点になると考えられるのが、上弦の壱・黒死牟と鬼殺隊の戦いです。
ここは単なる「一番強い上弦と柱が戦う場面」ではありません。
黒死牟の過去には、始まりの呼吸の剣士・継国縁壱との兄弟関係があります。
なお、黒死牟は「鬼の起源」そのものではありません。
彼はかつて継国巌勝という人間であり、圧倒的な才能を持つ双子の弟・縁壱への憧れと嫉妬、老いへの恐怖などを抱えた末に鬼となった人物です。
この黒死牟に立ち向かう側にも、兄弟の物語があります。
霞柱・時透無一郎。
風柱・不死川実弥。
その弟である不死川玄弥。
そして岩柱・悲鳴嶼行冥。
とりわけ、不死川実弥と玄弥の関係が黒死牟と縁壱の兄弟関係と重なって見えるところが、この戦いの恐ろしいほど美しい構造です。
黒死牟は、弟の才能を前に自分の価値を見失い続けました。
一方の実弥は、玄弥を遠ざけるような態度を取りながら、その根底では弟を危険な鬼殺隊の世界から守ろうとしています。
片方は「弟への嫉妬によって壊れていった兄」。
もう片方は「弟を愛しているからこそ突き放した兄」。
同じ兄弟という関係なのに、進んだ方向が正反対なのです。
私はここに、第2章が第一章とは違う種類の感情を生み出す理由があると思っています。
第一章の猗窩座は、「失った愛」と「人間だったころの幸福」が胸を締め付ける物語でした。
黒死牟戦が中心になるなら、第2章で突きつけられるのは、もっと苦い感情です。
愛しているのに比べてしまう。
大切だからこそ、素直に言葉にできない。
欲しかったものを手に入れても、心の穴だけは埋まらない。
そんな、人間なら誰でも少しは覚えのある感情が、極限まで拡大されて描かれます。
黒死牟戦周辺の感情の流れを整理すると、次のようになります。
- 強い絆と憧れ:兄弟や仲間への愛、圧倒的な才能への憧れから始まる
- 比較と絶望:才能の差やすれ違いによって、自分自身の価値が揺らぐ
- 血と宿命への葛藤:兄弟だからこそ逃げられない感情を抱え続ける
- 命を懸けた選択:それぞれが大切なもののために最後の一線を越える
- 後悔と赦し:戦いの果てに、自分が本当に欲しかったものへ向き合っていく
この感情曲線があるため、戦闘が激しくなればなるほど、観客は「勝つか負けるか」だけを見ていられなくなるんですよね。
そこにあるのは、刀を使ったアクションでありながら、実際には人間の嫉妬、愛情、後悔、自己否定がぶつかるドラマだからです。
そして映像面でも、黒死牟の「月の呼吸」は劇場との相性が非常に良いと考えられます。
無限城そのものが上下感覚を失わせる空間であるうえ、広範囲に展開される斬撃と複数の剣士による高速戦闘が重なれば、第一章とは違う方向でスクリーンの情報量が跳ね上がるでしょう。
第一章で無限城の映像表現を体験した後だからこそ、「黒死牟戦をufotableがどう映像にするのか」という期待は以前よりさらに大きくなっています。
ここで私が注目したいのは、単に「強い敵だから映画映えする」という点ではありません。
猗窩座戦が「失った愛を思い出す物語」だったとすれば、黒死牟戦は「自分が人生をかけて追い続けたものは、本当に欲しかったものだったのか」を問う物語でもあります。
もし第二章がこの戦いを感情的な頂点として構成するなら、三部作の中間作でありながら、一本の映画として非常に強い余韻を残す可能性があります。
これは興行収入を考えるうえでも重要です。
第2章が第一章並みにリピーターを生み出せるかどうかは、派手な戦闘だけではなく、上映後に「もう一度あの感情を受け止めたい」と思わせる物語になれるかにかかっていると私は考えています。
無限城編第2章の興行収入はいくら?150億円予想を330〜400億円へ修正
では、本題である第2章の興行収入予想に戻りましょう。
以前の私は、第1章が128.7億円を記録した段階で、第2章について国内150億〜180億円、世界400億円超を一つの現実的なラインとして考えていました。
当時の前提なら、決して小さな数字ではありません。
むしろ国内150億円を超えれば、日本映画史に残る大ヒットです。
ところが第一章が最終的に403億円台、世界1179億円超まで伸びたことで、この予測モデルは完全に組み直す必要が出てきました。
今の私なら、第2章は次の3つのシナリオで見ます。
シナリオ 国内興行収入の予想 全世界興行収入の予想 想定する展開
慎重 280〜330億円 750〜900億円 三部作中盤による減少が大きい
基本 330〜400億円 900〜1100億円 第一章の観客層を高い割合で維持
上振れ 410〜450億円 1100〜1250億円 黒死牟戦などが社会現象化しリピーター増加
もちろん、これは公式予測ではなく、第一章の実績を基準にした私自身の考察です。
公開時期、上映館数、上映時間、海外公開のタイミング、競合作品、IMAXなどの特殊上映、入場者特典、口コミ評価によって結果は大きく変わります。
それでも「150億〜180億円が本命」という以前の見方より、かなり上のレンジを見る理由は明確です。
第一章だけですでに403.6億円まで到達しているからです。
第2章には、第一章を映画館で観た2700万人規模の国内観客の一部が、そのまま潜在的な観客として存在します。
大規模上映終了時点でも国内動員は2745万5968人を超えていました。
さらに、第一章は海外157の国と地域で展開され、2026年4月時点で海外興収だけでも777億円超を記録しました。
これは第2章にとって大きな意味を持ちます。
『無限列車編』のころに「日本で大ヒットしたアニメ映画」だった『鬼滅の刃』が、無限城編では最初から世界規模で公開を待たれる映画シリーズへ変わったからです。
ここは、第一章の1179億円という数字以上に重要な変化かもしれません。
一作目が世界各地で認知を広げた結果、第2章は「海外で鬼滅の刃を知ってもらうところ」から始める必要がありません。
第一章の続きを待っている観客が、すでに世界中に存在する状態からスタートできます。
これは通常の続編映画にとって非常に強い武器です。
ただし、私は「第2章なら第一章を必ず超える」とは考えていません。
むしろリスクもかなりあります。
最大のリスクは、三部作の「真ん中」であることです。
第一章には「無限城編が始まる」というイベント性がありました。
第3章には「ついに完結へ」という極めて強いイベント性が生まれるでしょう。
第2章はその間に挟まれます。
映画シリーズでは、この中間作品が最も新規観客を呼び込みづらくなることがあります。
物語はすでに始まっている。
しかも終わりは次へ続く。
そのため、初めて『鬼滅の刃』を見る人にとっては参加のハードルが高くなるのです。
逆に言えば、第2章が400億円級へ行く条件は、新規層を大量獲得することよりも、第一章を観た観客に「もう一度、映画館で体験したい」と思わせられるかどうかだと考えています。
ここが『無限列車編』とは少し違います。
『無限列車編』は一本の映画として非常に明確な起承転結がありました。
無限城編は三部作です。
だから第2章では、壮大な物語の途中でありながら「この一本を観て満足した」と思える感情的な着地点をどう作るかが極めて重要になります。
そして、誰もが気になるのが国内歴代1位の407.5億円を超えられるかでしょう。
結論として、可能性は十分あると思います。
ただし、私は「超えるのが本命」とまでは見ていません。
第一章ですら現在403.6億円。
あれほどの記録的なスタートを切り、日本映画史上最速で100億円、200億円、300億円を突破しながら、それでも407.5億円という壁にはあと3.9億円届いていません。
ここを見ると、『無限列車編』の407.5億円がいかに異常な数字なのかが改めて分かります。
第2章が歴代1位になるには、第一章級の動員を維持したうえで、さらに上積みしなければなりません。
しかし面白いのは、以前なら「鬼滅の新作が400億円を超える」という予想自体が大胆だったのに、今は現実的な上振れシナリオとして考えられることです。
数字の基準そのものを変えてしまった。
そこに無限城編第一章の本当の凄さがあるのだと思います。
第2章が400億円を超える条件は?公開日の遅さだけでは判断できない
ここで、もう一歩踏み込んで考えてみたいと思います。
第2章について「公開が遅くなれば熱が冷めて興収も落ちるのでは?」と心配する方もいるでしょう。
確かに、シリーズ作品では間隔が空きすぎることがリスクになる場合があります。
ただし、『鬼滅の刃』については公開間隔だけで第2章の興行収入を判断するのは早いと私は考えています。
なぜなら、2026年も作品との接点が切れていないからです。
テレビアニメシリーズ全編の再放送は2026年4月5日からスタートし、第一章のBlu-ray&DVDは7月29日に発売。公式ポータルでも第一章の配信が案内されています。
つまり、第2章の映画が公開されていない期間にも、新しい視聴者が物語に入ったり、既存ファンが最初から見直したりする導線が用意されています。
私は、第2章が400億円へ近づくための条件は大きく4つあると考えています。
- 第一章から十分な観客維持率を確保できること
- 黒死牟戦など、劇場で観る必然性のある映像体験を提示できること
- 一本の映画として感情的な満足感を作れること
- 海外市場で第一章の観客をそのまま続編へつなげられること
特に重要なのが、最後の「世界市場」です。
第一章は日本だけで402億円超という驚異的な作品でしたが、最終的には海外157の国と地域から777億円以上を積み上げ、世界全体1179億円まで膨らみました。
国内だけを見ると「無限列車編を超えられるか」が最大の話題になります。
しかしシリーズ全体の次の段階を考えるなら、もっと大きな問いがあります。
第2章は、世界1000億円級を二作連続で達成できるのか。
こちらも非常に注目すべきポイントだと思います。
一作だけの世界的大ヒットなら、「特定の章やキャラクターが特別だった」という見方もできます。
しかし第二章まで同規模になれば、『鬼滅の刃』という作品そのものが世界的な劇場映画ブランドとして定着した、と評価する材料になります。
だから私は、第2章では国内407.5億円の突破と同じくらい、海外興収を第一章からどれだけ維持できるかを見たいと思っています。
数字を超えて何がすごい?無限城編第2章が再び社会現象になる条件
ここまで興行収入の話をしてきました。
でも私は、403.6億円や1179億円という数字だけを眺めていると、『鬼滅の刃』の大切な部分を一つ見落としてしまう気がします。
興行収入は結果です。
人が映画館まで足を運び、お金を払い、155分の作品をスクリーンで受け止めた感情の積み重ねが、最後に数字として現れたものだからです。
『鬼滅の刃』という作品の根底にあるのは、鬼退治そのものではありません。
家族を失うこと。
自分だけ生き残ること。
大切な人に本当の気持ちを言えないこと。
才能の差に苦しむこと。
過去をやり直せないと知りながら、それでも前へ進もうとすること。
そうした極めて人間的な痛みが、剣戟アクションの奥にあります。
だから国や文化が違っても届くのだと思います。
第一章の猗窩座を見て胸が苦しくなるのも、単に「敵キャラクターに悲しい過去があったから」ではありません。
取り戻せない幸せを、本人がずっと忘れたまま戦い続けていたからです。
その喪失に、自分自身の人生で失った何かを重ねる人がいる。
そこに『鬼滅の刃』の感情的な強さがあります。
第2章で黒死牟や不死川兄弟の物語が大きく扱われるなら、今度は「比較」と「家族」が強く響いてくるでしょう。
人は誰かと比べます。
兄弟と比べる。
同僚と比べる。
友人と比べる。
そして、自分より才能のある人を見た時に、「自分は何者なのか」と揺らぐ。
黒死牟の物語が恐ろしいのは、鬼だからではありません。
その感情の出発点が、あまりにも人間的だからです。
一方、不死川兄弟には「愛しているのに伝わらない」という痛みがあります。
この対比が映画館の巨大な映像と音響の中で描かれた時、戦闘の迫力だけでは説明できない強さが生まれるのではないでしょうか。
私は『鬼滅の刃』が長く社会現象であり続ける理由を、次の3点だと考えています。
- 普遍性:家族、喪失、嫉妬、後悔、愛情など、誰もが理解できる感情が核にある
- 映像体験:原作の感情をufotableが劇場ならではの映像・音響体験へ拡張している
- 時間:次章を待つ間にも原作を読み返し、語り合い、作品への感情を育てられる
特に三つ目は、興行収入を考えるうえでも重要です。
第2章の公開が第一章からある程度空いたとしても、その時間すべてがマイナスになるわけではありません。
2026年にはテレビアニメシリーズ全編の再放送が行われ、第一章のBlu-ray&DVDも7月29日に発売されました。公式ポータルでも2026年の展開が続いています。
つまり、映画がない期間も『鬼滅の刃』との接点そのものは途切れていません。
ここから第2章の正式なサブタイトル、キービジュアル、予告映像、公開日が順番に解禁されれば、そのたびに第一章や過去シリーズを見返す人が増える可能性があります。
そう考えると、第2章の興行収入を左右するのは「何年に公開されるか」だけではありません。
待っている時間を、どれだけ期待へ変換できるか。
これこそが大きなポイントだと思います。
私自身、第一章が128.7億円だった頃には、まさか400億円を超えるところまで行くとは考えていませんでした。
それだけに今回あらためて数字を追い直して感じるのは、『鬼滅の刃』では過去の常識をそのまま次作へ当てはめることが危険だということです。
150億円でも歴史的大ヒット。
300億円なら通常はほとんど想像できない領域。
400億円なら日本映画史そのもの。
なのに『鬼滅の刃』では、その400億円が「第2章でも届くかもしれない数字」として語れてしまいます。
とんでもないシリーズになりました。
そして、ここに第一章の403.6億円が持つもう一つの意味があります。
第2章は「前作を超えなければ失敗」という作品ではありません。
仮に第2章が300億円台で終わったとしても、それ自体が日本映画史で極めて大きな数字です。
第一章の記録があまりにも巨大だったからこそ、数字の感覚が麻痺してしまいます。
だから第二章を見るときは、「403.6億円を超えたか」だけで評価するのではなく、国内外の観客が三部作の中盤にどれほど残ったのか、物語への熱量を第三章までつなげられたのかも見ていきたいところです。
個人的には、そこまで含めて初めて「第二章が成功したか」を判断できると思っています。
まとめ:無限城編第2章は400億円と歴代1位が新たな焦点
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開10日間で128.7億円を突破した後も伸び続け、2026年8月現在の興行通信社ランキングでは国内403.6億円。『無限列車編』407.5億円に次ぐ国内歴代2位となっています。
さらに2026年4月9日時点では全世界興行収入が1179億1753万9329円、世界観客動員が9852万310人に達しており、「世界400億円を超えられるか」という公開初期の予想を第一章だけで大幅に上回りました。
第2章については制作中であることが2026年2月に伝えられている一方、2026年8月9日時点で正式な公開日は発表されていません。
そのため、以前予想していた2026年夏〜秋という時期は、現在では見直す必要があります。
興行収入について私が現在考える中心レンジは、国内330億〜400億円前後です。
一方、黒死牟戦をはじめとする物語が第一章以上の熱狂を生み、リピーターを大きく増やせれば、410億円を超えて『無限列車編』の407.5億円を更新するシナリオも完全には否定できません。
そして第2章で本当に見届けたいのは、数字だけではありません。
黒死牟と継国縁壱。
不死川実弥と玄弥。
「兄弟」という同じ関係から、なぜこれほど違う道を歩くことになったのか。
その痛みがufotableの映像によってスクリーンに立ち上がった時、私たちはまた、戦いの迫力とは別のところで心を揺さぶられるのだと思います。
公開日を待つ時間も含めて、無限城編という物語はまだ途中です。
第一章は403.6億円。
無限列車編までは、あと3.9億円。
そして第二章には、その二本が作ってしまった「400億円」という途方もない基準が待っています。
次に数字が大きく動くのは、第2章の正式な公開日や予告映像が発表された瞬間かもしれません。
鬼滅の刃の他エピソードの伏線や、心を揺さぶるアニメの考察も詳しく紹介しています。
👉 [あわせて読む](<<PROFILE_URL>>)
鬼滅の刃「無限城編」の興行収入に関するよくある質問
Q1. 鬼滅の刃「無限城編 第一章」の興行収入はいくらですか?
2026年8月現在の興行通信社の歴代ランキングでは、『無限城編 第一章 猗窩座再来』は国内403.6億円です。国内歴代1位は『無限列車編』の407.5億円で、第一章は2位に位置しています。
「128.7億円」という数字は最終興収ではなく、2025年7月18日の公開から10日間で記録した128億7217万6700円です。
なお、2026年4月9日の大規模上映終了時に発表された数字は402億1万9000円でした。その後も一部劇場で上映が続き、現在の興行通信社ランキングでは403.6億円へ更新されています。
Q2. 無限城編第2章の公開日はいつですか?
2026年8月9日時点では、正式な公開日は発表されていません。
第2章が制作中であることは2026年2月に伝えられていますが、公式ポータルでは現在も具体的な劇場公開日は案内されていません。
したがって「2026年公開」「2027年公開」といった情報を現時点で確定情報として扱うのは避けた方がよいでしょう。
以前は第一章公開から約1年後となる2026年夏〜秋も有力候補として考えられましたが、2026年8月まで正式発表がない現在、その予想は修正が必要です。
Q3. 第2章は『無限列車編』の407.5億円を超える可能性がありますか?
可能性はありますが、現時点で「超える可能性が高い」と断定できる材料はありません。
第一章は403.6億円まで伸び、『無限列車編』407.5億円との差はわずか3.9億円です。数字だけを見れば、第2章が歴代1位を狙えるシリーズ規模であることは確かです。
一方、第2章は三部作の中間作品になるため、新章スタートの第一章や完結へ向かう第3章ほどイベント性を作りにくいという弱点もあります。
私の予想では国内330億〜400億円を中心に見つつ、黒死牟戦などへの期待が爆発し、第一章以上のリピーターを生み出した場合には410億円超=国内歴代1位更新まで届く上振れシナリオもある、と考えています。



コメント