リゼロ シーズン4第6話:キャラクターたちの決断に迫る

プレアデス監視塔の二層で箸を構えるレイドと剣を握るユリウス、二人を見守るスバル アクション・冒険

※本記事はプロモーションを含みます

リゼロ シーズン4第6話(第72話)では、ユリウスがレイドに敗れ、単身で再挑戦して再び敗北します。

核心は「強敵に勝てるか」ではなく、名前も誇りも揺らいだユリウスを、かつて彼に敗れたスバルが一人にしなかったことでした。

※本記事にはプロモーションを含みます。以下、『Re:ゼロから始める異世界生活』4th season第6話(第72話)のネタバレを含みます。

リゼロ シーズン4第6話(72話)では何が起きた?レイドとの二度の敗北

『Re:ゼロから始める異世界生活』4th season第6話は、シリーズ通算第72話「ユリウス・ユークリウス」です。

2026年5月13日から放送されたこの回では、プレアデス監視塔の二層を守る「棒振り」とユリウス・ユークリウスの対決、エミリアによる試験突破、そしてユリウスの単独再挑戦までが描かれました。公式あらすじでも、赤い男が木の枝のような箸を使い、ユリウスの最高峰の剣技を容易にかわすことが明かされています。Mantanweb+1

放送後まで含めて整理すると、第72話の流れは次のようになります。

順番 第72話で起きたこと
1 ユリウスが二層の試験官「棒振り」に先陣を切って挑む
2 剣に対して箸を使う「棒振り」に、ユリウスが圧倒される
3 襟ドナもユリウスを援護するが、戦況を覆せない
4 エミリアが勝利条件を工夫し、試験を突破する
5 一行はいったん四層へ戻り、「棒振り」が初代剣聖レイド・アストレアだと突き止める
6 ユリウスが治療の途中で一人、レイドへ再挑戦する
7 ユリウスは二度目も敗れ、スバルに背負われて戻る
8 傷ついたユリウスとスバルが、過去の二人を重ねるように本音をぶつけ合う

放送前の公式あらすじだけを見ると、「ユリウスが姿を消してしまう」ところで情報が止まっています。

しかし放送された本編では、その答えがはっきり描かれました。ユリウスは逃げたのではありません。傷が癒えきらない状態で、自らレイドのもとへ戻っていたのです。漫画、アニメ、ゲームのネタバレ感想+1

ここを知っているかどうかで、第72話の意味は大きく変わります。

なぜならユリウスは、勝てると思ったから再戦したわけではないからです。

むしろ一度目の戦いで、相手との圧倒的な実力差は本人が誰よりも理解していました。

それでも戻った。

この「勝算の薄い再挑戦」こそが、第72話をただの強敵登場回ではなく、ユリウスという人物の内側を描く物語に変えています。

「棒振り」はなぜ異常なほど強かった?

二層で待っていた赤い男は、自らを「棒振り」と名乗ります。

ユリウスが剣を構える一方、この男が取り出したのは、まともな剣ですらありません。

木の枝のような箸です。

しかし戦いが始まれば、冗談めいた印象はすぐに消えます。

王国でも「最優の騎士」とされるユリウスの剣を、箸だけで受け、かわし、押し返していく。

放送後の反応記事でも、ユリウスの剣技を箸で軽々と処理する異常な強さに視聴者の驚きが集まりました。さらに初戦では利き腕ではない左腕でユリウスを相手にしていたことも、第72話の圧倒的な実力差を印象づけています。アニメ!アニメ!

ここが実に残酷です。

ユリウスが弱いのではありません。

ユリウスほど強い騎士だからこそ、相手の強さがどれほど常識外れなのかが分かる。

強者を物差しにして、さらに上の存在を見せる。

第72話はこの構図によって、プレアデス監視塔の試験が「今までの敵より少し強い」という水準ではないことを、一気に視聴者へ理解させています。


レイド・アストレアの正体とは?初代剣聖がユリウスの前に立つ意味

四層へ戻ったスバルたちは、赤い男の容姿とシャウラから得た情報をつなぎ合わせ、その正体へたどり着きます。

「棒振り」の正体は、約400年前に活躍した初代剣聖レイド・アストレアです。

公式プロフィールでも、レイドはアストレア家の始祖であり、歴史上比類なき剣才を持つ最強の剣士として語り継がれ、世界を救った三英傑の一人とされています。声を担当するのは杉田智和さんです。Re:ゼロから始める異世界生活

この正体が分かった瞬間、ユリウスの敗北は別の重さを持ち始めます。

相手は単なる塔の番人ではありません。

後世の剣士たちが見上げる「伝説」そのものです。

そしてユリウスもまた、王国を代表する騎士として剣を磨いてきました。

つまり第72話では、現代の「最優」と、歴史に刻まれた「規格外」が真正面からぶつかっているわけです。

ただし、この二人の対決を「どちらが強いのか」だけで見るのは少しもったいないと私は感じました。

大切なのは、レイドがユリウスの剣技だけでなく、ユリウスが自分自身を支えてきた価値観まで揺さぶったことです。

ユリウスは剣を磨いてきました。

騎士として振る舞い続けてきました。

アナスタシアに仕える者として恥じない自分であろうとしてきました。

しかし名前を奪われ、周囲との関係が断ち切られた今、彼に残された確かなものの一つが「騎士として積み上げた自分」です。

その剣すら、レイドには届かない。

だから第72話の敗北は痛いのです。

負けたからではありません。

「では自分に何が残っているのか」と考えずにはいられない負け方だったからです。

かつてスバルへ見せた「届かなさ」がユリウス自身へ返ってくる

ここで思い出したいのが、1st seasonで描かれたスバルとユリウスの決闘です。

あの頃のスバルにとってユリウスは、自分が気合いや勢いだけでは到底届かない「本物の騎士」でした。

実力差は明白でした。

挑んでも届かない。

意地を張っても覆らない。

そんな現実をスバルへ突きつけたのがユリウスです。

第72話では立場が反転します。

今度はそのユリウスが、努力だけでは埋められないほどの実力差をレイドから突きつけられる。

私は、この反転が第72話でも特に美しく、同時に残酷な構造だと感じました。

ユリウスが昔のスバルと同じ立場になったからこそ、最後にスバルがユリウスを支えることに意味が生まれるのです。

あの決闘は、二人にとって消したい黒歴史ではありませんでした。

長い時間を経て、相手の痛みを理解するための共通言語になった。

そう考えると、第72話は過去の関係をなかったことにせず、むしろ傷まで含めて友情へ変えていく回だったように思えます。


エミリアはどうやってレイドに勝った?ユリウスとの対比が重要

第72話で忘れてはいけないのが、エミリアの戦いです。

ユリウスと襟ドナが真正面からレイドへ挑んでも突破できない中、次に挑戦したエミリアは別の方法を選びました。

彼女は「レイドを倒す」ことだけにこだわらず、その場から一歩でも動かせれば勝ちという条件を取りつけます。

そして戦いの中で実際にレイドを動かし、条件上の勝利を認めさせました。

ただし、その勝利によって全員が二層を通過できたわけではありません。

進む資格を得たのは勝ったエミリアのみ。

スバルたちは、エミリア一人を先へ送る危険性も考え、いったん四層へ戻る判断をします。アニメ!アニメ!+1

この場面は、ユリウスの敗北を理解するうえでかなり重要です。

なぜなら第72話は、同じレイドを相手に二種類の「強さ」を並べているからです。

ユリウスは、自分が磨いてきた剣で正面から越えようとします。

エミリアは、倒せないなら勝利条件そのものを変える方向へ発想を切り替えます。

どちらが正しいという話ではありません。

しかし攻略だけを考えれば、エミリアの柔軟さは非常に合理的です。

だからこそ、直後のユリウスの再挑戦が際立ちます。

エミリアが「どうすれば試験を突破できるか」を考えたのに対し、ユリウスは「自分がこの相手にどう向き合うのか」を確かめずにはいられなかった。

この違いを私は、第72話の大きなポイントだと考えています。

エミリアは試験に勝ち、ユリウスは自分自身との戦いへ向かった。

同じ二層で起きているのに、二人が戦っているものは違うのです。

※画像はAIによるイメージ

ユリウスはなぜ一人でレイドに再挑戦した?名前を失った騎士の意地

四層に戻った一行がレイドの正体について話していると、ユリウスがいないことに気づきます。

放送前のあらすじでは、この「姿を消す」ことが大きな引きとして提示されていました。

本編で明かされた答えは、治療が終わる前に一人で二層へ戻り、レイドへ再挑戦していたというものでした。漫画、アニメ、ゲームのネタバレ感想

勝てる可能性が高かったからではありません。

仲間に命じられたからでもありません。

むしろ初戦で、まともに戦えば圧倒されることは分かっていました。

それでもユリウスには、行かなければならない理由があったのでしょう。

ここには、彼が置かれている特殊な状況があります。

プリステラで“暴食”の被害を受けたユリウスは、「名前」を奪われています。

スバルを除けば、それまで彼を知っていた人々の記憶からユリウスという存在が失われている。

ABEMA TIMESも第72話の記事で、ユリウスが名前を奪われた結果、スバル以外の記憶から存在が消えた状態にあると整理しています。ABEMA TIMES

これは単なる記憶喪失とは違います。

ユリウス自身は覚えています。

誰に仕えてきたか。

誰と戦ったか。

どんな関係を築いてきたか。

それなのに、相手側からそのつながりがなくなっている。

「私はあなたを知っているのに、あなたの中には私との時間がない」

想像するだけでも、足元がなくなるような孤独です。

そんな状況で彼が自分自身を保つために頼れるものの一つが、「それでも自分は騎士である」という自己認識だったのではないでしょうか。

だからこそ、レイドに剣を通用させられなかったことが致命的に痛い。

名前を奪われたうえ、自分が積み上げた騎士としての実力まで通用しない。

ユリウスが一人で戻ったのは、勝利を手に入れるためだけではなく、自分がまだ立ち向かえる人間なのか確かめるためだったと私は受け取りました。

二度目のレイドは、初戦より厳しくユリウスを叩きのめす

そして再戦では、希望のある逆転劇は起きません。

ユリウスは再び敗れます。

しかも放送後の詳細記事では、初戦で左腕を使っていたレイドが、再戦では利き腕へ持ち替え、さらに激しくユリウスを打ち倒したことが紹介されています。アニメ!アニメ!

ここでユリウスが突然覚醒して勝つ展開にしなかったことが、私はとても『リゼロ』らしいと感じました。

心が強ければ勝てる。

諦めなければ実力差が消える。

そんな都合のいい世界ではありません。

意地を見せても、負けるときは負ける。

大切なのは、その敗北のあとです。

第72話は「立ち向かったから偉い」で終わりません。

ユリウスの強がりも、悔しさも、惨めさも、隠さず描きます。

だから最後のスバルとの場面が効いてきます。


スバルとユリウスの会話は何を意味する?第72話最大の見どころ

二度目の敗北後、ユリウスを回収したのはスバルでした。

傷ついたユリウスを背負い、二人は四層へ戻ります。

ところがユリウスは、いつもの冷静な騎士ではいられません。

エミリアが特殊な条件とはいえレイドから勝利を認められたことを知ると感情が揺れ、スバルに背負われ続けることも拒もうとします。

無理に自分で歩こうとし、階段で転んでもなお、人に支えられる自分を受け入れられない。

第72話のユリウスは、本当に格好悪いです。

そして私は、そこが最高に格好いいと思いました。

なぜなら、それまで彼が身につけていた「完璧な騎士」の鎧が、この場面では剥がれているからです。

礼儀正しい。

冷静。

強い。

美しい立ち居振る舞い。

そうしたユリウスらしさの奥に、一人の青年としての悔しさがあった。

「負けたくなかった」

「認めたくなかった」

「弱い自分を見られたくない」

そんな感情がようやく表へ出てきます。

放送翌日のアニメ!アニメ!でも、第72話はユリウスがこれまで見せなかったほど感情をあらわにする回として取り上げられ、視聴者からもその変化に驚く反応が寄せられていました。アニメ!アニメ!+1

そこでスバルが思い出すのが、かつてユリウスに完膚なきまでに敗れた自分です。

意地を張った。

負けると分かっていても引けなかった。

ボロボロになった。

それでも自分の中にあるものを吐き出さなければ、前へ進めなかった。

だからスバルには、今のユリウスが分かる。

正論で「無謀だった」と責めるのではなく、同じ種類の馬鹿をやった人間として隣に立てるのです。

ABEMA TIMESは、この場面でスバルがユリウスに肩を貸し、彼を一人にはしないという意思を示したことを紹介しています。さらに篠原正寛監督は放送後、この二人のやり取りについて、小林裕介さんと江口拓也さんに自由なタイミングで演じてもらったと舞台裏を明かし、二人の芝居を「熱演」と振り返っています。ABEMA TIMES+1

演技の間まで役者に委ねたという制作側の話を知ると、あの場面の息苦しいほどの感情の生々しさにも納得できます。

きれいな友情宣言ではありません。

互いに格好悪い過去を知っている。

むしろ嫌いだった時期すらある。

だからこそ、今の二人にしか成立しない会話になっているのだと思います。

ユリウスは、実はスバルの何に感銘を受けていた?

そして第72話が巧いのは、1st season第13話の王城での出来事を、ユリウス側から見直している点です。

当時のスバルは、周囲から見れば危なっかしく、勢い任せで、自分の実力にも釣り合わない大きな言葉を口にしました。

ユリウスも厳しくスバルを追及し、やがて二人は決闘します。

初見では、「無礼なスバルを、本物の騎士ユリウスが叩きのめした」という構図に見えやすい場面でした。

しかし第72話は、その印象をひっくり返します。

ユリウスの中には、あの日のスバルに対する別の感情も残っていました。

実力がなくても。

周囲から笑われても。

その場にいる大勢を敵に回すことになっても。

大切な人の騎士になると言い切ったスバル。

その無茶な姿勢を、ユリウスは完全には否定できなかった。

むしろ心のどこかで、そこに強く揺さぶられていたことが第72話で浮かび上がります。アニメ!アニメ!も、この回を第1期第13話「自称騎士ナツキ・スバル」を別視点から掘り下げるエピソードとして紹介しています。アニメ!アニメ!

ここが本当に面白いところです。

第13話ではスバルがユリウスを見上げていた。

ところが第72話では、実はユリウスもスバルの中に、自分にはない何かを見ていたことが分かる。

尊敬とは、きれいな部分だけに向けられるものではないのかもしれません。

自分ならできない馬鹿なこと。

自分なら守ってしまう体面を投げ捨てること。

そういう欠点すれすれの性質が、別の誰かにはまぶしく映ることがあります。

ユリウスにとってのスバルは、まさにそんな存在だったのではないでしょうか。


リゼロ4期第6話を考察|「ユリウス・ユークリウス」というタイトルの本当の重さ

ここからは私自身の考察です。

第72話でもっとも象徴的なのは、やはりタイトルだと思います。

「ユリウス・ユークリウス」。

ただ、それだけです。

しかし現在のユリウスは“暴食”によって名前を奪われています。

彼がどれほど人を覚えていても、多くの人からユリウスとの思い出は失われた。

その人物を描く回に、物語はあえてフルネームを掲げています。

私はここに、第72話の答えが凝縮されているように感じました。

周囲が忘れても、ユリウス・ユークリウスは存在している。

レイドに勝てなくても、ユリウス・ユークリウスである。

完璧な騎士の姿を保てなくても、ユリウス・ユークリウスである。

そして何より、スバルは彼を知っている。

第72話ではユリウスがレイドに二度敗れます。

剣士として見れば、成果はほとんどありません。

試験を突破したのもエミリアです。

それなのに、タイトルはエミリアでもレイドでもなく「ユリウス・ユークリウス」。

なぜなのか。

私は、今回ユリウスが手に入れたものが「勝利」ではなく、負けた姿のまま誰かと並んで歩いてもいいという経験だったからだと考えています。

これまでのユリウスなら、人に支えられる姿を恥と考えたでしょう。

実際、第72話でも最初はそれを拒絶します。

しかし最後には、スバルが隣にいる。

完璧でない自分を見られている。

それでも関係は壊れない。

むしろ、その格好悪さを共有したことで二人の距離が近づいていく。

名前を奪われた人間にとって、これはとても大きいことではないでしょうか。

人との関係が消えていく恐怖の中で、「この人だけは今の自分を知っている」と確かめられる。

第72話は、剣によってユリウスを救う回ではなく、関係によってユリウスを一人にしない回だったのだと思います。

エミリアとユリウスは「問題への向き合い方」が正反対だった

もう一つ、今回見ていて面白かったのがエミリアとの対比です。

エミリアはレイドを倒せそうにないと判断すると、勝つための条件を変えました。

真正面から勝てないなら、試験のルールの中で別の答えを探す。

一方ユリウスは、自分自身の問題についてはルールを変えられませんでした。

レイドより強くなければならない。

騎士としてみっともない姿を見せたくない。

アナスタシアの前では立っていなければならない。

自分の中にある「こうでなければならない」という条件に、本人が縛られているように見えます。

だからこそ第72話でユリウスに必要だったのは、レイドへの勝利以上に、その勝利条件を少し変えることだったのではないでしょうか。

誰にも負けない騎士でなくてもいい。

一人で立てる騎士でなくてもいい。

格好悪くても、支えてくれる人の肩を借りてもいい。

エミリアが試験の勝利条件を変えたように、ユリウスもまた「騎士であるための条件」を更新する必要があった。

この二つを並べて見ると、第72話は単なるバトル回とはまったく違う顔を見せます。

強さとは、相手を倒す力だけではなく、自分が握りしめていたルールを手放す力でもある。

私はそこに、この回ならではの余韻を感じました。

「名前回」が刺さるのは、その人物の弱さまで名前で受け止めるから

放送後には、登場人物の名前がそのままサブタイトルになる「名前回」への反響も広がりました。

ABEMA TIMESでは、「名前回」に外れがないという趣旨の視聴者の声や、スバルとユリウスの絆に胸を打たれた反応が紹介されています。ABEMA TIMES

私も第72話を見て、その感覚はよく分かりました。

名前をタイトルにするということは、その人物の格好いい瞬間だけを取り出すことではありません。

強さ。

弱さ。

誇り。

嫉妬。

惨めさ。

憧れ。

言えなかった感情。

それら全部を含めて、「この人はこういう人です」と物語が差し出してくる。

第72話のユリウスは、最優の騎士として最も輝いた回ではないかもしれません。

むしろ剣で負け、感情を崩し、人の肩を借ります。

でも、その姿を見たあとだからこそ、タイトルの「ユリウス・ユークリウス」が以前よりずっと重く聞こえるのです。

名前とは、評価ではありません。

強いから呼ばれるものでも、立派だから与えられるものでもない。

勝っても負けても、格好よくても情けなくても、その人をその人として呼ぶためのものです。

名前を失ったユリウスの回で、作品そのものが彼の名前を真正面から呼ぶ。

私はそこに、何とも言えない優しさを感じました。


まとめ|リゼロ シーズン4第6話は「負けたユリウス」をスバルが一人にしない物語

リゼロ シーズン4第6話、第72話「ユリウス・ユークリウス」では、二層の試験官「棒振り」にユリウスが挑みます。

その正体は、約400年前の初代剣聖レイド・アストレア

ユリウスは剣を持ちながら、箸を使うレイドに圧倒されます。

その後、エミリアは「一歩でも動かせれば勝ち」という条件を取りつけて試験を突破しましたが、通過できるのはエミリアだけでした。

一行が四層へ撤退したあと、ユリウスは治療途中にもかかわらず一人でレイドへ再挑戦。

しかし二度目も敗北し、スバルに背負われて戻ることになります。

ここからが第72話の本当の核心です。

かつてスバルを圧倒したユリウスが、今度は圧倒される側になる。

そして、あの頃に意地だけで立っていたスバルだからこそ、同じように意地を張るユリウスを理解できる。

二人は「昔から仲良しだったから」支え合えたわけではありません。

ぶつかり、傷つけ合い、互いの格好悪い姿まで知ったからこそ、片方が立てない日にもう片方が肩を貸せる関係になりました。

私は第72話を、ユリウスがレイドに勝つ物語ではなく、負けたままでも誰かと並んで帰れるようになる物語だと受け取りました。

名前を失った。

剣でも負けた。

完璧な騎士ではいられなかった。

それでもスバルの隣にいる男の名前は、ユリウス・ユークリウスです。

だからこそ、あえてフルネームだけを掲げた第72話のタイトルが、最後には胸に残ります。

「誰かに覚えられているから自分なのか」

「強いから騎士なのか」

そんな問いの先で描かれたのは、もっと不器用で温かな答えでした。

一人で立てなくなったとき、肩を貸してくれる相手がいる。

第72話は、その関係そのものがユリウスを支える一本の剣になった回だったのではないでしょうか。


よくある質問

リゼロ シーズン4第6話は何話ですか?

4th season第6話は、シリーズ通算第72話「ユリウス・ユークリウス」です。

2026年5月13日から放送され、プレアデス監視塔二層でのユリウスと「棒振り」の戦いを中心に描かれました。Mantanweb

棒振りの正体はレイド・アストレアですか?

はい。

第72話本編で、スバルたちはシャウラから得た情報などをもとに、「棒振り」が初代剣聖レイド・アストレアだと突き止めます。

レイドは約400年前に活躍したアストレア家の始祖で、公式設定では世界を救った三英傑の一人とされています。CVは杉田智和さんです。Re:ゼロから始める異世界生活

ユリウスはなぜ姿を消したのですか?

レイドに一度敗れたあと、治療が終わっていない状態で単身再挑戦するためでした。

ユリウスは二度目の戦いでも敗れますが、その後スバルとの会話を通して、1st seasonから続いてきた二人の関係と、ユリウスがスバルに抱いていた思いが掘り下げられます。アニメ!アニメ!

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