『魔法少女育成計画 restart』では、16人のゲーム参加者のうち13人が死亡し、最後まで生き残るのはプフレ、シャドウゲール、クランテイルの3人です。
死亡順を追うと、単なるデスゲームではなく「ゲームによる死」「参加者による殺人」「魔王による感情操作」という三つの危険が重なっていたことが見えてきます。
※ここからは原作小説『魔法少女育成計画 restart(前)』『restart(後)』の結末、本当の魔王、各キャラクターの死亡までを含む重大なネタバレがあります。
『魔法少女育成計画 restart』死亡キャラ一覧!13人の死亡順と死因は?
『魔法少女育成計画 restart』で死亡するゲーム参加者は13人です。
原作は宝島社から『restart(前)』が2012年11月9日に269ページ、『restart(後)』が2012年12月10日に268ページで発売されており、前後編を合わせて物語が完結します。宝島チャンネル 宝島社の通販+1
死亡順を原作の章と合わせて整理すると、次の通りです。
順番 死亡キャラ 原作 主な死亡理由
1 マジカルデイジー 第2章 赤いスケルトンにデイジービームを反射される
2 マスクド・ワンダー 第3章 メルヴィルに襲撃される
3 夢ノ島ジェノサイ子 第3章 アカネに斬られる
4 アカネ 第3章 @娘々の攻撃で死亡
5 チェルナー・マウス 第4章 キャンディ最少によるペナルティ
6 @娘々 第5章 ドラゴンの攻撃を受ける
7 御世方那子 第8章 強化されたモンスターとの戦闘で死亡
8 ディティック・ベル 第9章 メルヴィルに襲撃される
9 リオネッタ 第10章 メルヴィルに殺害される
10 ペチカ 第10章 クランテイルを庇い、メルヴィルの攻撃を受ける
11 ラピス・ラズリーヌ 第10章 メルヴィルとの戦闘で死亡
12 メルヴィル 第10章 クランテイルに倒される
13 のっこちゃん 第11章 魔王の正体を見破られた後、自ら命を絶つ
死亡順については、前編ではマジカルデイジーから@娘々まで、後編では御世方那子からのっこちゃんまでが退場していきます。死亡位置を記録した資料でも、前編ではマジカルデイジーが81ページ、@娘々が264ページ、後編ではラピス・ラズリーヌが207ページ、メルヴィルが210ページ、のっこちゃんが252ページと並んでいます。Parasite Eve 2 Blog
ここで非常に重要なのが、「原作第○章」と「TVアニメ第○話」は別物だという点です。
TVアニメ『魔法少女育成計画restart』は、公式サイトによるとテレ東で2026年10月5日から毎週月曜深夜2時、BSフジで10月7日から毎週水曜深夜24時、AT-Xで10月7日から毎週水曜夜8時30分に放送予定です。まほいく.com
2026年8月26日現在はまだ放送前なので、「ペチカはアニメ何話で死亡する?」「マジカルデイジーの死亡回は何話?」といったアニメ版の正確な死亡話数はまだ確定していません。
原作第10章だからアニメ第10話、と単純に置き換えることはできないため注意してください。
序盤で死亡するのは誰?マジカルデイジーからアカネまで
『restart』序盤の死亡者は、マジカルデイジー、マスクド・ワンダー、夢ノ島ジェノサイ子、アカネです。
この4人の退場だけでも、本作が「普通のゲーム攻略もの」ではないことが段階的に明らかになっていきます。
1人目:マジカルデイジー|第2章
最初に死亡するのはマジカルデイジーです。
魔法は「必殺のデイジービームを撃てるよ」。高い攻撃力を持ち、経験豊富な魔法少女として序盤では中心人物のように描かれます。
ところが、草原エリアで遭遇した赤いスケルトンには飛び道具を反射する性質がありました。
マジカルデイジーが放ったデイジービームは跳ね返され、その攻撃を自身が受けて死亡します。この流れは原作の章別あらすじでも確認できます。魔法少女育成計画 Fandom
ここが『restart』最初の大きな仕掛けでしょう。
マジカルデイジーは、単なる「最初に倒される弱いキャラクター」ではありません。
原作では序盤の主要な視点人物の一人で、第1章のサブタイトルも「ハローデイジー」。視点ページを集計した読者資料でも、前編だけで34ページほど彼女の視点があるとされています。銀河孤児亭
だからこそ退場が効くのです。
私はここで、作者から読者へ「主人公らしく見えるから生き残るとは限らない」というルールを突きつけられたように感じました。
強い能力を持っていることと、その能力を正しく使える状況にいることは別です。
デイジーの死は、その後の能力バトル全体を読むための鍵にもなっています。
2人目:マスクド・ワンダー|第3章
2人目はマスクド・ワンダーです。
プフレ、シャドウゲールとパーティーを組んでいた、正義感の強い魔法少女です。
魔法は「いろんなものの重さを変えられるよ」。物だけでなく自分自身などの重量も変えられるため、非常に応用範囲の広い能力でした。TV Tropes
しかし再ログイン後、プフレとシャドウゲールが発見したときには、マスクド・ワンダーはすでに死亡していました。
この時点では犯人は不明です。
ただし、持っていたアイテムやキャンディも失われていたことで、単なるモンスター事故とは考えにくい状況が提示されます。原作あらすじでも、頭部を攻撃されて死亡していたことが描かれています。魔法少女育成計画 Fandom
後に犯人がメルヴィルだったと判明します。魔法少女育成計画 Fandom
この死から、『restart』は急に別の顔を見せます。
それまでは「ゲームを攻略すればよい」という物語だったのに、参加者の中に他の魔法少女を殺している人物がいる。
つまり攻略だけでなく、誰を信用してよいのか分からないミステリーが始まるのです。
3人目:夢ノ島ジェノサイ子|第3章
3人目は夢ノ島ジェノサイ子です。
魔法は「魔法のスーツでどんな攻撃でも平気だよ」。
非常に高い防御性能を持つ一方で、それが「本人そのものが完全無敵」という意味ではありません。
ジェノサイ子はアカネと接触した際、自分が音楽にも関わっていたことを話します。
ところがアカネは「音楽家」を探しており、その言葉に反応。
「見えているものならなんでも斬れるよ」というアカネの魔法によって、スーツそのものではなく内側の身体を攻撃され、ジェノサイ子は死亡します。アカネがジェノサイ子を殺害したことはキャラクター資料でも確認できます。魔法少女育成計画 Fandom+1
私はここに、『まほいく』らしい能力バトルの面白さを感じます。
能力説明だけを見ると「どんな攻撃でも平気」は最強クラスに思えます。
しかし重要なのは言葉の表面ではなく、魔法が何を守り、何を守らないのか。
能力の条件を理解することそのものが、生死を左右しています。
4人目:アカネ|第3章
4人目はアカネです。
アカネはどのパーティーにも入らず単独で行動し、「音楽家」を探し続けていました。
その音楽家とは、シリーズ第1作にも深く関わる森の音楽家クラムベリーです。
アカネはジェノサイ子を殺害した後も暴走し、最終的には@娘々に倒されます。
@娘々の魔法は「お札の中にものを閉じ込められるよ」。
札にしまっていた大きな建造物を利用した攻撃によって、アカネは死亡します。既存の原作整理資料でも、第3章で@娘々に倒されたことが確認できます。アニメマンガサブス
第3章だけで、マスクド・ワンダー、夢ノ島ジェノサイ子、アカネの3人が続けて死亡します。
ただ、私はアカネを単純な「危険人物」として片づけてしまうと、この作品の苦さを取りこぼすと思っています。
彼女がなぜ「音楽家」へあれほど執着したのか。
シリーズ全体まで見渡すと、本人もまた別の選抜試験によって深く傷つけられた存在でした。
『まほいく』では、加害者として現れた人物が、その前段階では被害者だったという構図が繰り返されます。
そこが単純な勧善懲悪にさせない部分です。
中盤の死亡キャラは?チェルナー・マウスからディティック・ベルまで
中盤で死亡するのは、チェルナー・マウス、@娘々、御世方那子、ディティック・ベルです。
ここから重要になるのは、目の前の戦闘だけではありません。
ルールの悪用、他人の能力を使った間接攻撃、情報を握った人物の口封じへと死の形が変化していきます。
5人目:チェルナー・マウス|第4章
5人目はチェルナー・マウスです。
魔法は「ものすごく大きくなれるよ」。
巨大化した際の戦闘能力は高く、正面から倒すにはかなり危険な相手です。
しかしチェルナーの命を奪ったのは、直接的な戦闘ではありません。
ログアウト直前、「一定時間後、キャンディ所持数が最も少ないプレイヤーが死亡する」というイベントが発生します。
参加者たちはキャンディ数を調整して犠牲を出さないようにしますが、結果としてチェルナーだけが最少となり、ペナルティによって死亡しました。アニメマンガサブス
さらに後になると、キャンディ数が狂った背景にもメルヴィルの工作があったことが判明します。チェルナーがランキング最下位になったのはメルヴィルの介入によるものだったとするキャラクター資料もあります。ウィキペディア
ここが怖いところです。
チェルナーは「強敵に負けた」のではありません。
ゲームのルールそのものを凶器として利用されたのです。
戦闘能力が高くても、ルールの穴を突かれれば守れない。
『restart』では頭脳戦と能力戦が切り離せないことが、チェルナーの死でより鮮明になります。
6人目:@娘々|第5章
6人目は@娘々です。
アカネを倒した実力者ですが、地底エリアのドラゴン攻略で死亡します。
攻略時、すでに死んだはずの夢ノ島ジェノサイ子が突然現れます。
ドラゴンには、決められた境界を越えると攻撃してくる仕組みがありました。
ジェノサイ子に接触された@娘々は境界を越える形となり、ドラゴンの攻撃を受けて死亡します。アニメマンガサブス
では、なぜ死亡したジェノサイ子が動いたのでしょうか。
答えはリオネッタの魔法です。
リオネッタは「人形を思い通りに操ることができるよ」という能力を持ち、人型の物体を操れます。
メルヴィルと協力したリオネッタがジェノサイ子の亡骸を操り、@娘々を危険な位置へ誘導したのです。ジェノサイ子の身体がリオネッタによって利用されたことも資料で確認できます。魔法少女育成計画 Fandom
この場面は、『restart』の特殊能力ミステリーとしての完成度がよく分かる部分です。
一度説明された固有魔法が、何章も後になって事件のトリックへ変わる。
死亡順だけでなく「誰の能力ならこの現象を起こせるのか」と考えると、本作の面白さは一段深くなります。
7人目:御世方那子|第8章
7人目は御世方那子です。
ペチカ、クランテイル、リオネッタと行動していた魔法少女で、「どんな動物とも友達になれるよ」という魔法を持っています。
リオネッタとはたびたび口論していました。
しかし魔王城の図書館でリオネッタが危険な状況に陥ると、那子は彼女を助けようと動きます。
その際、強化されたモンスターの攻撃を受け、死亡します。原作整理資料では、リオネッタを援護しようとした那子がモンスターに襲われる経緯まで確認できます。アニメマンガサブス
私は那子の死を、「仲が悪い」と「相手を大切に思っていない」は同じではない、と示した場面だと受け取りました。
普段は口喧嘩ばかり。
それでも本当に危険な瞬間には身体が動く。
説明台詞ではなく行動だけで二人の関係を描くからこそ、那子の退場後にリオネッタを見る目も変わります。
8人目:ディティック・ベル|第9章
8人目はディティック・ベルです。
ディティック・ベルの魔法は「たてものとお話できるよ」。
戦闘向きとは言えませんが、探偵としてマスクド・ワンダー、チェルナー・マウス、@娘々らの不可解な死を調べ続けます。
やがて魔王城のショップで「記憶回復装置」に関係する重要な手掛かりへ到達。
しかし真相へ近づいた直後、背後から襲撃されて死亡します。
犯人はメルヴィルです。ディティック・ベルが第9章で殺害され、情報を残したことは原作整理資料でも確認できます。アニメマンガサブス
この死で印象的なのは、ベルが「戦えないから役に立たない人物」ではなかったことです。
むしろ殺人犯にとって、真実へ近づく彼女こそ危険でした。
強い武器を持つ者だけが脅威ではない。
情報を集め、矛盾を見抜く力もまた戦闘力になる。
ベルの存在が、そのことを証明しています。

終盤の死亡キャラは?リオネッタ・ペチカ・メルヴィル・のっこちゃんまで
第10章以降は、ここまで積み上げられた殺人事件の真相と「魔王は誰なのか」というゲーム本来の謎が一気に収束します。
特に重要なのは、殺人犯メルヴィルと魔王が別人だったことです。
9人目:リオネッタ|第10章
9人目はリオネッタです。
リオネッタは、メルヴィルによる一連の事件へ協力していました。
ジェノサイ子の身体を操って@娘々を死に追いやった件にも関与しています。
しかしリオネッタは、最後までメルヴィルへ従い続けるわけではありません。
仲間であるペチカを守るためにメルヴィルへ反旗を翻し、戦った末に死亡します。資料ではメルヴィルによって殺害された9人目の死亡者として整理されています。アニメマンガサブス
ここは簡単に「共犯者への因果応報」と言い切れない場面です。
過去に誤った選択をしても、その人物が最後に誰を守ろうとするのかまで同じとは限りません。
リオネッタは取り返せないことをしている。
それでも最後の選択まで否定されるわけではない。
この割り切れなさこそ、『まほいく』の人物描写だと思います。
10人目:ペチカ|第10章
10人目はペチカです。
TVアニメ公式サイトでもメインキャラクターとして紹介され、井上ほの花さんが声を担当します。公式の魔法表記は「とても美味しい料理を作れるよ」です。まほいく.com
具体的には、一定時間触れ続けたものを食べ物へ変化させる能力。
当初は戦闘に役立たないように見えました。
ところがゲーム世界には空腹の概念があるため、ペチカの料理は仲間にとって重要な意味を持ちます。
さらにメルヴィルとの戦いでは、その「料理を作る魔法」自体を戦術へ転換。
地形に作用させ、格上のメルヴィルへ対抗します。
最終的にはクランテイルとともに行動していた際、メルヴィルの攻撃を察知。
クランテイルを庇って攻撃を受け、死亡します。アニメマンガサブス+1
私はペチカの死こそ、「戦えない魔法少女」という序盤の評価を完全にひっくり返した場面だと思っています。
料理を作れる。
それだけを見ると地味です。
しかし仲間に食事を与えることも、危機の中で機転を利かせることも、自分より誰かを優先することも、すべて彼女なりの強さでした。
生き残れなかったことと、弱かったことは同じではありません。
死亡キャラ一覧だけでは見えにくい、『restart』の大切な部分です。
11人目:ラピス・ラズリーヌ|第10章
11人目はラピス・ラズリーヌです。
魔法は「宝石を使ってテレポートできるよ」。
宝石の位置へ瞬間移動できるため、高速で位置を変えながら戦えます。
クランテイルから助けを求められたラピスは、宝石を利用してメルヴィルとの戦場へ到着。
ディティック・ベルの仇でもあるメルヴィルと激しく戦います。
しかし最後はメルヴィルの反撃を受けて致命傷を負い、死亡します。死亡位置の資料でもラピスは後編207ページ、メルヴィルは210ページとなっており、ラピスが先に退場する順序です。Parasite Eve 2 Blog
重要なのは、その戦いが次へつながったことです。
ラピスがメルヴィルを消耗させ、残したものがクランテイルの戦いへ引き継がれていきます。
『restart』では一人の死亡が「そこで終了」ではありません。
次の一手を生存者へ渡してから退場するキャラクターが非常に多いのです。
12人目:メルヴィル|第10章
12人目はメルヴィルです。
魔法は「色を自由に変えられるよ」。
一見すると攻撃力のない能力ですが、周囲と同じ色へ変化すれば、自分の姿を風景へ溶け込ませられます。
この能力を利用してメルヴィルは姿を隠し、不意打ちや工作を重ねていました。
マスクド・ワンダー、チェルナー・マウス、ディティック・ベルの死に深く関与し、終盤ではリオネッタ、ペチカ、ラピス・ラズリーヌまで次々と倒します。ウィキペディア
そのメルヴィルを最後に倒すのがクランテイルです。
クランテイルは「半分だけいろんな動物に変身できるよ」という魔法を持っています。
下半身を巨大なドラゴンへ変化させ、ラピスとの戦闘で消耗していたメルヴィルへ攻撃。
ついに殺人事件の中心人物だったメルヴィルを倒します。アニメマンガサブス
普通のミステリーなら、ここで終わってもおかしくありません。
「連続して参加者を殺していた犯人を倒した」。
これで事件解決に見えます。
しかしゲームは終わりません。
ここで読者も生存者も、重大な勘違いをしていたと気づきます。
人を殺していた犯人と、ゲームに設定された「魔王」は同じ人物ではなかったのです。
13人目:のっこちゃん|第11章
13人目、最後に死亡する参加者はのっこちゃんです。
そして本当の「魔王」も、のっこちゃんでした。
公式アニメサイトでは、のっこちゃん役を澤田姫さんが担当。キャラクター紹介では、メイド姿でマジカルデイジーのファンでもある、小柄で頑張り屋の魔法少女として紹介されています。まほいく.com
魔法は「まわりの人の気分を変えられるよ」。
直接相手を切ったり撃ったりする能力ではありません。
だからこそ、終盤まで脅威として認識されにくかったのでしょう。
メルヴィルが倒された後に残ったのは、プフレ、シャドウゲール、クランテイル。
ところが3人の間で疑念や感情が急激に膨らんでいきます。
実際には、死亡したように見せかけて潜伏していたのっこちゃんが魔法を使い、生存者同士の感情へ働きかけていました。
最後はプフレが違和感からのっこちゃんの存在へ到達し、魔王であることが露見します。
追い詰められたのっこちゃんは生存者へ取引を持ちかけた後、自ら命を絶ちます。既存の原作整理でも第11章の13人目として記録されています。アニメマンガサブス
ここで大切なのは、死亡方法の刺激性ではなく、彼女が最後まで「戦わずに相手を動かす魔法少女」だったことだと私は考えています。
メルヴィルは戦闘能力と奇襲で盤面を壊しました。
一方ののっこちゃんは、感情そのものへ作用して盤面を動かした。
姿を見せず、相手に「自分で選んだ」と思わせながら状況を変える。
二人の脅威はまったく別方向だったのです。
なぜ13人も死亡した?『restart』の死亡順から見える三つの危険
13人の死亡順をあらためて眺めると、『restart』では死因を大きく三つに分けられると私は考えています。
- ゲーム・モンスター・ルールによる死
- 参加者の殺意や工作による死
- 他人の感情や判断を操作することで生まれる死
序盤のマジカルデイジーは、ゲームのモンスターの性質を読み違えたことによる死亡です。
チェルナー・マウスも、表面上はキャンディ数というゲームルールで命を落としました。
ところが話が進むほど、人為的な介入が浮かびます。
マスクド・ワンダーの殺害。
チェルナーのキャンディ数への工作。
ジェノサイ子の身体を利用した@娘々への攻撃。
ディティック・ベルへの口封じ。
リオネッタ、ペチカ、ラピスとの直接戦闘。
ここまで追うと、「すべてメルヴィルが元凶だった」と思いたくなります。
しかし終盤で、その解釈すらひっくり返されます。
メルヴィルとは別に、のっこちゃんが感情へ干渉していた。
つまり『restart』で本当に恐ろしいのは、一人の強大な敵だけではありません。
システム、殺人犯、魔王という三つの危険が重なり、それぞれが別の方法で参加者の判断を狂わせていたことです。
ここが、死亡順を一覧にすることで初めて見えやすくなる構造です。
最初はゲームそのものが敵に見える。
次に仲間の中の殺人犯が敵になる。
最後には、自分自身の感情すら信用できなくなる。
危険の場所が「外側→仲間→自分の心」と徐々に内側へ近づいているのです。
私はこの設計が『restart』のサスペンスとして非常に巧みだと感じました。
最後まで生き残る3人はなぜプフレ・シャドウゲール・クランテイルなのか?
『restart』で最後まで生き残る参加者は、プフレ、シャドウゲール、クランテイルの3人です。
ただし、単純な「強さランキング上位3人」が残ったわけではありません。
プフレには状況を分析する思考力があります。
シャドウゲールには機械を改造する魔法と、プフレを支える行動力があります。
クランテイルには多様な動物へ変化できる柔軟な能力と、高い戦闘適応力があります。
三者三様です。
そして何より重要なのは、3人だけの力で生き残ったわけではないことです。
ペチカはクランテイルを守りました。
ラピス・ラズリーヌはメルヴィルとの戦いを次へつなぎました。
ディティック・ベルは自分が死亡しても真相へ届く情報を残そうとしました。
だから私は、13人を単純な「敗者一覧」として見るのは違うと思っています。
ゲーム上の生存者は3人。
けれど物語上では、死亡した人物が残した情報、選択、能力、感情が何度も次の人物へ受け継がれています。
生存者3人の結末は、13人の死と切り離して成立しないのです。
そこに『restart』が単なる人数減少型のデスゲームではなく、群像劇として読める理由があります。
もう一つ、TVアニメ版で非常に気になるのが「視点を誰へ置くか」です。
原作ではマジカルデイジー、ペチカ、シャドウゲール、ディティック・ベル、のっこちゃんなど複数人物へ視点が移ります。漫画版を分析した資料でも、この5人が主要な語り手として挙げられています。銀河孤児亭
この構造があるから、読者は「この人物が主人公だから安全」と確信できません。
特にマジカルデイジーを序盤の中心人物らしく見せながら最初に退場させる構成は強烈です。
2026年10月からのTVアニメでは、原作の多視点構造をどのように映像へ置き換えるのか。
マジカルデイジーの退場をどれほど突然に見せるのか。
メルヴィルへの疑惑をどの段階から感じさせるのか。
のっこちゃんの言動を、初見では自然に、真相を知った二周目では不穏に見えるよう描けるのか。
死亡する「順番」は原作で分かっていても、どの人物へ視聴者の感情を預けてからその退場を迎えさせるかによって、アニメ版の印象は大きく変わるはずです。
公式では2026年10月からテレ東、BSフジ、AT-Xほかで放送することまで発表されていますが、各死亡イベントがアニメ何話に配置されるかは2026年8月26日時点では未発表です。まほいく.com
ここは放送後、原作との構成差として特に注目したい部分です。
『魔法少女育成計画 restart』死亡キャラ一覧まとめ
『魔法少女育成計画 restart』では、ゲームに参加する16人のうち13人が死亡します。
死亡順は、マジカルデイジー→マスクド・ワンダー→夢ノ島ジェノサイ子→アカネ→チェルナー・マウス→@娘々→御世方那子→ディティック・ベル→リオネッタ→ペチカ→ラピス・ラズリーヌ→メルヴィル→のっこちゃんです。
最後まで生き残るのは、プフレ、シャドウゲール、クランテイルの3人。
そして最大のポイントは、多数の死亡事件を引き起こしたメルヴィルと、本当の魔王のっこちゃんが別人だったことです。
殺人犯を探すミステリー。
魔王を探すゲーム。
さらに、ゲームを支配する側の思惑。
この三つを重ねたことで、「犯人を倒せば終わり」という単純な構造にはなりませんでした。
また、死亡した13人もただ人数を減らすための存在ではありません。
ペチカが守った命、ラピスがつないだ戦い、ディティック・ベルが追った真実。
一人が退場しても、その人が残した何かが別の人物へ渡っていきます。
だから死亡順を知った状態で読み直すと、最初は何気なく見えた魔法の説明や会話が、後の事件を成立させる伏線として見えてきます。
私はそこに、『魔法少女育成計画 restart』がネタバレ後にも読み返す価値を失わない理由があると思っています。
よくある質問
『魔法少女育成計画 restart』で最初に死亡するのは誰?
最初に死亡するのはマジカルデイジーです。
原作第2章で、飛び道具を反射する赤いスケルトンへデイジービームを放ち、自分の攻撃を跳ね返されて死亡します。魔法少女育成計画 Fandom
序盤の主要視点人物だったため、「中心人物に見えるキャラクターでも安全ではない」と読者へ知らせる重要な退場です。
『魔法少女育成計画 restart』で最後まで生き残るのは誰?
ゲーム参加者で最後まで生き残るのは、プフレ、シャドウゲール、クランテイルの3人です。
16人のうち13人が死亡しますが、3人だけの力で結末へ到達したわけではなく、死亡した仲間の行動や情報も最終局面へつながっています。
『魔法少女育成計画 restart』の魔王はメルヴィル?
いいえ。
メルヴィルは複数の死亡事件に関与する殺人犯ですが、ゲームに設定された本当の魔王はのっこちゃんです。
メルヴィルを倒してもゲームが終わらないことによって、「殺人事件の犯人」と「魔王」が別人だった事実が最後に浮かび上がります。
なお、TVアニメ版はテレ東で2026年10月5日から放送予定ですが、2026年8月26日時点では各死亡キャラクターがアニメ第何話で退場するのかは発表されていません。まほいく.com
『魔法少女育成計画 restart』の人物関係や結末をさらに振り返りたい方は、こちらでも関連情報を整理しています。
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執筆:みらくる
アニメ・ドラマ考察ブロガー|感情言語化スペシャリスト



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