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アルデバラン=フリューゲルと確定した事実はありません。ただし第9章で、アルの過去が「フリューゲルの遺志」と直接交差する重要な情報が明かされました。
第6章のスバルとフリューゲル、第9章のナツキ・リゲル=アルデバランを重ねると、三人は「星」「ナツキ」「400年前」「魔女」という同じ謎の中心へ集まりつつあります。
アルデバランはフリューゲルなのか?第9章までの結論
最初に、検索してきた方が一番知りたい答えから整理します。
第9章終了時点でも、アルデバランがフリューゲル本人だとは確定していません。
むしろ第9章では、アル自身の真名や生い立ち、彼を導いた「魔女」との関係が具体化しました。
その結果、「アル=フリューゲル」という一対一の正体説だけを見るより、フリューゲル、スバル、アルの三者がどのような役割で繋がっているのかを見る方が、現在の原作情報を整理しやすくなっています。
まず、確定している部分と未確定の部分を分けてみましょう。
人物 原作で確認できる重要情報 まだ確定していないこと
フリューゲル 約400年前の大賢人。シャウラの師。大図書館プレイアデスや星名と深く関係 スバルやアルとの同一人物説
ナツキ・スバル シャウラからフリューゲル本人として扱われる。フリューゲルと同系統の異世界知識を理解できる フリューゲル本人なのか、別の関係なのか
アルデバラン 真名はナツキ・リゲル。「後追い星」。魔女因子由来の「領域」を使用 スバルとの血縁、フリューゲルとの直接的な正体関係
特に重要なのが、原作Web版第9章52『アルデバランⅠ』です。
アルを育て、現在のアルデバランという存在へ作り上げた「魔女」は、過去の計画が失敗した際、その後をフリューゲルの遺志を継ごうとする者たちへ委ねる趣旨の発言をしています。
これは大きな情報です。
これまでアルとフリューゲルの関係は、「どちらも400年前と関係する」「スバルを挟むと繋がって見える」といった間接的な要素が中心でした。
しかし第9章52によって、少なくともアルを導いた魔女の計画とフリューゲルの遺志が、同じ大きな目的をめぐる別ルートだった可能性が見えてきました。
一方で、この発言は「アルデバランはフリューゲルだ」という意味ではありません。
むしろ、魔女の計画と「フリューゲルの遺志を継ぐ側」が区別されている点を考えると、現時点ではアルとフリューゲルを別々の立場として読む方が慎重でしょう。
私はここが、今の「アルデバラン フリューゲル」考察で最も重要な更新点だと感じています。
二人が同じ人物だから繋がっているのではなく、400年前に始まった同じ問題へ、違う方法で答えようとした系譜に属している可能性があるのです。
フリューゲルとスバルは第6章でどう繋がった?
アルデバランとフリューゲルを考える前に、まず外せないのがフリューゲルとナツキ・スバルの関係です。
第6章19『賢者の行方』では、プレアデス監視塔にいたシャウラが、伝承上の「賢者シャウラ」と自分自身を明確に切り分けます。
そして、自分の師の名こそフリューゲルだと明かしました。
しかもシャウラはスバルを「お師様」と呼び続けます。
スバル本人は当然、自分がフリューゲルだという認識を持っていません。それでもシャウラの態度は揺らぎません。
さらに第6章20『シャウラ ≠ 賢者=フリューゲル』では、プレアデス監視塔の内部が本来大図書館プレイアデスと呼ばれる施設だったことも判明します。
塔の階層には、
- マイア
- エレクトラ
- タイゲタ
- アルキオネ
- ケラエノ
- アステローペ
と、プレアデスに結びつく名称が配置されていました。
そしてスバルは、そこに本来あるはずの「メローペ」が欠けていることへ気付きます。
シャウラは、これらの名前を付けたのがフリューゲルであることを認めています。さらにスバルは、この命名体系を理解できることから、フリューゲルも自分と同じ世界に由来する知識を持つ人物だと判断しました。
ここでフリューゲルの輪郭が一気に変わります。
単に「400年前にいた伝説の賢者」ではありません。
プレアデスという天文学的なモチーフを理解し、この異世界へ意図的に配置した人物なのです。
そして主人公の名前は、菜月「昴」。
昴はプレアデスです。
シャウラの側から見れば、「プレアデス」という名を塔に刻んだフリューゲルと、「昴」という名を持つスバルが、重なって見えていることになります。
ただし、ここでも注意が必要です。
シャウラがスバルをフリューゲルとして扱うことは、フリューゲル=スバルを読者に確定させる証明ではありません。
第6章時点のスバル自身も人違いだと考えています。
だからこそ面白いんですよね。
「同じ顔だから」という単純な話でもなく、「名前が同じだから」でもない。
星、知識、匂い、役割、塔――複数の要素が重なっているのに、決定的な最後の一枚だけが伏せられています。
このフリューゲルとスバルの未解決の線へ、第9章でアルデバランが食い込んできました。
ナツキ・リゲル判明でアルデバランとフリューゲルの繋がりはどう変わった?
第9章後半で、アルデバランの考察は大きく更新されました。
第9章57『最後の奉公』で、追い詰められたアルが自ら認めた真名は、ナツキ・リゲルです。
しかも作中では、それが「後追い星」アルデバランを名乗る以前の真名だったことまで明示されています。
ここで、かなり強烈な符合が生まれます。
ナツキ・スバル。
ナツキ・リゲル。
二人とも「ナツキ」であり、名は星に由来します。
そしてアルが後に与えられた名も、星の名である「アルデバラン」です。
だからといって、二人が親子や兄弟だと断定することはできません。
特にIFストーリーには「リゲル」という名前が登場するため、本編との関係を結びつけたくなりますが、名前の一致だけで本編のアルを特定のIF世界の人物と確定させるのは危険です。
むしろ第9章57で見逃したくないのは、アルがナツキ・リゲルという名前を、親から与えられた名前として認識している点でしょう。
一方、第9章52では「今のアルデバラン」が魔女によって作り上げられた存在として描かれています。
この二つは矛盾するとは限りません。
ナツキ・リゲルとしての出生が先にあり、その人物を魔女が鍛え、使命と能力を与え、「アルデバラン」という存在へ作り変えたと読むことができます。
つまり「魔女がアルを創った」という表現を、何もないところから生命を作ったという意味に限定するのは早計です。
この整理をすると、アルの正体問題はかなり見やすくなります。
ナツキ・リゲルという「元の自分」がいる。
そこへ魔女が使命を与える。
「後追い星」アルデバランとなる。
その魔女は、フリューゲルの遺志を知っている。
ここまで来ると、アルの人生は最初からフリューゲルが関わった400年前の出来事と無関係ではなかったと考えたくなります。

さらに第9章59では、作者側がこの星の構図を隠そうとしていません。
作中でアルとスバルは、プレアデスとアルデバラン、そしてスバルとリゲルという二つの星として意識的に重ねられています。
同じ場面ではスバルについて、星の名を与えられ、さらに星の名を付ける側でもある人物として描写されています。
ここが私はとても気になります。
フリューゲルもまた、「星の名を持つ人物」以上に、星の名を世界へ残した人物だからです。
塔をプレアデスと呼び、階層へ星の名を置き、シャウラにも星由来の名がある。
第9章のスバルまで「星の名前を付ける男」として強調されたことで、フリューゲルとスバルを繋ぐ共通点は「星が好き」というレベルから、一段深くなったように感じます。
そしてアルは、その星を「追う」存在です。
そう考えると、
フリューゲル=星を残した過去の人物
スバル=プレアデスを背負う現在の人物
アル=その後を追う後追い星
という三段構造が見えてくるのです。
400年前の魔女とフリューゲルはアルの過去にどう関わる?
アルデバランとフリューゲルを結ぶもう一つの軸が、約400年前です。
フリューゲルは、初代剣聖レイドや神龍ボルカニカらと同時代へ繋がる人物です。
一方、第9章52~55では、アルが「魔女」の下で育てられた時代と、現在のアルへ至る過程が掘り下げられました。
アルには、生涯で果たすべき使命が与えられていました。
そのために「魔女」から鍛えられ、数え切れないほどの失敗とやり直しを経験し、現在の異常なまでの反復戦闘能力を獲得していきます。
ところが、絶対に敗北してはならない最初の大きな戦いでアルは敗れます。
その後、アルが再び外の世界へ放り出された時には、大罪の魔女たちの記録はほぼ失われ、「嫉妬の魔女」の伝承から四百年近い年月が過ぎていました。
つまりアルは、ただ「400年前について詳しい現代人」ではありません。
自分自身の人生が、400年前と現在を跨いでしまった人物なのです。
そして、ここで先ほど触れた第9章52の発言が効いてきます。
アルの育ての親に近い「魔女」は、自分の計画が崩れた際、その先を「フリューゲルの遺志を継ごうとする者たち」に委ねることになると考えていました。
これは、魔女とフリューゲルが少なくとも同じ問題を認識していたことを示す非常に重要な手掛かりです。
ただ、両者の方法は同じではなかったのでしょう。
魔女はアルを「後追い星」として鍛えました。
一方、フリューゲルは大図書館プレイアデスやシャウラなど、未来へ残る仕組みを作っています。
私にはこの違いが、二人の思想の差に見えます。
魔女の方法は、一人の切り札へ極端に託すやり方。
フリューゲルの方法は、場所や名前や役割を残し、未来の誰かへ託すやり方。
もちろん、これは私の解釈です。
ただし、第9章でアルの過去とフリューゲルの「遺志」が同じ場面へ置かれた以上、今後400年前が描かれる際、二つの計画がどこで分岐したのかは大きな注目点になるでしょう。
アルとスバルの能力が似ているのもフリューゲルに繋がる?
アルデバランとスバルには、もう一つ無視できない共通点があります。
失敗した時間を繰り返し、答えへ近づいていく能力です。
スバルの「死に戻り」は、自身の死によって過去のセーブポイントへ戻ります。
アルの「領域」は、定められた時間と空間の中で試行を繰り返し、相手の行動を検証しながら突破口を探す能力として描かれています。
似ています。
しかし、同じ能力ではありません。
第9章55『領域の加害者』では、アルの「領域」が魔女因子に由来する権能でありながら、アル本人は魔女因子の所有者ではないという、かなり特殊な事情が明示されました。
この点は非常に重要です。
「スバルと似た時間反復能力を持つから、アルはスバル本人だ」
「ならばフリューゲルも同一人物だ」
と直線的に結ぶことはできません。
むしろアルの能力は、彼自身が「普通ではない形で権能へ接続している人物」であることを示しています。
第9章15では、ラインハルト攻略のために13万2044回もの試行を重ねたことまで描かれました。
アルは最強だから勝つ人物ではありません。
負けても、失敗しても、もう一度条件を変える。
それを恐ろしい回数まで繰り返せるから、格上にも食らいつける人物です。
KADOKAWAによる小説第40巻の公式紹介でも、アルデバランが無数の「機会」と「作戦」によってラインハルトへ挑み、その戦いが400年前の伝承を再現するかのように広がっていくことが示されています。
さらに第42巻では、アルデバラン一味とエミリア陣営・フェルト陣営による戦いが、はっきりと「後追い星」と「昴星」の戦いとして位置付けられました。
第43巻でも、この戦いは「後追い星」が始めたナツキ・スバル争奪戦として扱われています。
つまりアルとスバルの類似は、読者が勝手に見つけた共通点だけではありません。
物語そのものが二人を「星と星」として向かい合わせています。
そして、そのプレアデスという言葉を400年前から世界へ残したのがフリューゲルです。
この三者関係こそ、アルデバランとフリューゲルの繋がりを考える最大の鍵ではないでしょうか。
考察|アル=フリューゲルより「三人が一つの役割を巡る」説を推したい
ここからは私の考察です。
現時点で私は、アルデバラン=フリューゲル本人説には慎重に見ています。
第9章を読むほど、アルにはアル自身の人生があるからです。
生来の名前としてナツキ・リゲルがある。
魔女と過ごした時間がある。
後追い星という使命を与えられた。
「領域」という特殊な権能を使う。
敗北して400年近い時間を越え、剣奴孤島から再び人生を歩き始める。
そしてプリシラと出会い、その喪失が第9章の行動へ繋がっていく。
ここまで固有の人生を持つ人物を、「実は全部フリューゲルでした」で畳むには、まだ説明しなければならないことが多すぎます。
一方、フリューゲルにも独立した痕跡があります。
シャウラの師。
大図書館プレイアデス。
プレアデス由来の階層名。
この世界にはない知識。
そして400年前から未来へ残された「遺志」。
だから私は、
フリューゲル→スバル→アル
と一方向へ並べるだけでもなく、三人が同じ問題を別の位置から囲んでいるのではないかと考えています。
特に気になるのは「名前を残す」という行為です。
フリューゲルは世界へ星の名前を刻みました。
スバル自身も「昴」という星の名前を与えられ、第9章59では星の名前を付ける側としても描かれています。
アルはナツキ・リゲルという星名を持ちながら、さらに魔女から「後追い星」アルデバランという役割を与えられました。
ここから見えてくるのは、単なる同一人物当てではありません。
『Re:ゼロ』では、人そのものより「名前・願い・役割」が時間を越えて受け渡されることが重要なのではないか。
私はそう感じています。
フリューゲル本人がスバルでなくても、スバルがフリューゲルの残した役割へ辿り着くことはできます。
アル本人がフリューゲルでなくても、フリューゲルが関わった400年前の計画によって人生を大きく左右された人物である可能性はあります。
そして「後追い星」という呼び名は、単にスバルの後ろを歩くという意味だけではないのかもしれません。
フリューゲルからスバルへ続く星の軌道そのものを、アルが後ろから追っている。
そんな構造にも見えるのです。
さらに第9章59の結末も大切です。
スバルとアルは大図書館プレイアデスで対峙し、互いにオル・シャマクを使おうとする中、最後はスバル側が先にアルを封じます。
しかしスバルは、それで「敵を倒した」と終わりません。
アルが自分を強く憎んでいた本当の理由を知らないままにはせず、いつかアルも救うという意思を固めます。
私は、この終わり方こそ今後のフリューゲル考察に繋がると思っています。
アルを救うには、ナツキ・リゲルがなぜ生まれ、なぜ魔女の下にいて、なぜ「後追い星」として育てられたのかを知らなければならない。
そこを掘れば、400年前へ戻ります。
400年前へ戻れば、魔女たちだけでなく、レイド、ボルカニカ、シャウラ、そしてフリューゲルの時代へ辿り着く。
つまり今後は、アルの過去を知ることそのものが、フリューゲルの正体へ近づく道になる可能性があります。
「アルデバランはフリューゲルなのか?」
第9章まで読んだ今、私はこの問いへの答えを、少し変えたいです。
同一人物かどうかだけを問うより、
フリューゲルは400年前に何を失敗し、何を未来へ託し、その計画のどこにナツキ・リゲルがいたのか。
こちらの方が、物語の核心へ近い問いなのではないでしょうか。
まとめ|アルデバランとフリューゲルは同一人物より「遺志」で繋がる可能性
アルデバランがフリューゲル本人だと、現時点で確定する材料はありません。
第9章ではアルの真名がナツキ・リゲルだと明かされ、魔女との過去、「領域」の仕組み、400年前から現在へ至った経緯まで描かれました。
一方、フリューゲルはシャウラの師であり、大図書館プレイアデスへ星の命名体系を残した人物です。
スバルはシャウラからフリューゲルとして扱われ、「昴=プレアデス」の名を持ちます。
そしてアルは、そのプレアデスを追う「後追い星」として位置付けられました。
さらに第9章52では、アルを導いた魔女の口からフリューゲルの遺志を継ごうとする者たちの存在まで示されています。
ここまで重なると、アルとフリューゲルが無関係とは考えにくいでしょう。
ただし、その繋がりを「実は同じ人だった」と急いで一本化する必要もありません。
私はむしろ、フリューゲルが残した星の道をスバルが歩き、その道をナツキ・リゲル=アルデバランが後ろから追っているという構図に、『Re:ゼロ』らしい面白さを感じます。
フリューゲルの遺志とは何なのか。
なぜ魔女はそれを知っていたのか。
なぜアルの真名はナツキ・リゲルなのか。
なぜスバルは、400年前の人物や出来事へこれほど深く食い込んでいくのか。
この疑問が一つに繋がった瞬間、フリューゲルだけでなく、スバルとアルデバランの正体、そして400年前に起きた出来事の意味まで、一気に姿を現すのかもしれません。
よくある質問
アルデバランはフリューゲル本人ですか?
第9章終了時点では確定していません。
むしろアルには「ナツキ・リゲル」という真名と独自の過去が描かれており、現在は同一人物説よりも、フリューゲルの遺志や400年前の計画を介した関係に注目する方が整理しやすいです。
ナツキ・リゲルとナツキ・スバルは親子や兄弟ですか?
血縁関係は確定していません。
同じ「ナツキ」姓と星由来の名前を持つことは非常に意味深ですが、IFストーリーに登場する同名人物を、そのまま本編のアルデバランと同一視することはできません。
フリューゲルとスバルは同一人物なのでしょうか?
こちらも確定していません。
ただし第6章では、シャウラがスバルをフリューゲルとして扱い、フリューゲルが大図書館プレイアデスへ異世界由来と考えられる星の知識を残したことが描かれています。二人の関係が物語の根幹に関わる伏線であることは間違いなく、今後アルの過去が掘り下げられるほど、その答えにも近づいていくと考えられます。
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