佐々木とピーちゃんの漫画は、既刊6巻のプレジ和尚版でも原作小説1巻の途中、アニメ第3〜4話あたりまでです。
一方で、2026年5月に始まった吉北ぽぷり版の新連載は、原作小説3巻、つまりアニメの続きから描かれています。この記事では「佐々木とピーちゃん 漫画 どこまで」という疑問に、2つのコミカライズの違いと原作小説との対応関係から、ひとつずつお答えしていきます。
佐々木とピーちゃんの漫画はどこまで?結論は「2つのコミカライズで答えが違う」
まず結論からお伝えします。
『佐々木とピーちゃん』には、性格のまったく異なる2つのコミカライズが存在しています。どちらの漫画を指すかによって、「どこまで進んだか」の答えが変わってくるのです。
- プレジ和尚版(既刊6巻・2021年1月連載開始):原作小説1巻からスタート。最新6巻でも原作1巻の途中、アニメ第3〜4話相当
- 吉北ぽぷり版(2026年5月29日連載開始):原作小説3巻からスタート。アニメSeason2と同じ範囲。単行本は未刊行
ここで私が強調したいのは、「漫画が6巻まで出ているのだから、アニメより先まで進んでいるだろう」という直感が、この作品ではまったく通用しないということです。
むしろ数字の大きさとは逆に、プレジ和尚版はまだ物語の入り口付近を丁寧に歩いている最中なのです。
どうしてそんな逆転が起きているのか。次の章で、プレジ和尚版の現在地をもう少し細かく見ていきましょう。
プレジ和尚版(既刊6巻)は原作小説の何巻に相当する?
プレジ和尚版のコミカライズは、KADOKAWAの『少年エースplus』で2021年1月22日から連載が始まった、いわば“元祖”の漫画版です。
正式タイトルは『佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件〜魔法少女がアップを始めたようです〜』。レーベルは角川コミックス・エースで、キャラクター原案は原作と同じくカントクさんが担当しています。
最新6巻はミュラー子爵の訃報のくだりまで
2026年6月時点で既刊6巻となったプレジ和尚版ですが、最新6巻で描かれているのは、異世界の領主・ミュラー子爵の戦死の報が届く場面だと紹介されています。
これは原作小説でいえば1巻の中盤から後半にあたるエピソードです。アニメでいうと第3〜4話あたりに相当します。
つまり、漫画6冊をかけて、原作小説はまだ1冊目を読み終えていない計算になります。
2024年10月時点では「3巻でアニメ3話ほど」だった
少し時間をさかのぼると、2024年10月の時点で漫画は3巻までしか発売されておらず、その範囲はアニメ3話ほどで追い越されてしまっていた、という整理がされていました。
そこから約2年かけて6巻まで進み、ようやくアニメ第3〜4話の場面にたどり着いた。こう並べると、この漫画版の歩みがいかにゆっくりで、そして一コマ一コマを大切にしているかが見えてきます。
個人的には、この遅さを「欠点」ではなく「味わい」と受け止めたいと感じています。佐々木がペットショップで文鳥と出会い、異世界で商人マルクと取引を始め、料理人フレンチを雇う。そうしたスローライフの手触りを、絵で長く浸っていられるのは漫画版ならではの贅沢です。
では、アニメの続きを絵で読みたい人はどうすればいいのでしょうか。その答えが、もう一つの新連載にあります。
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吉北ぽぷり版の新連載とは?アニメ2期と同じ原作3巻から始まる漫画
2026年5月29日、『佐々木とピーちゃん』に2つ目のコミカライズが誕生しました。作画は吉北ぽぷりさんです。
タイトルは『佐々木とピーちゃん 異世界ファンタジーなら異能バトルも魔法少女もデスゲームも敵ではありません~と考えていたら、雲行きが怪しくなってきました~』。原作小説3巻のタイトルを受け継いだ、まさに“続きの物語”を描くための連載です。
原作3巻以降=アニメSeason2の範囲を担当
この新連載は、原作小説3巻以降、つまりアニメSeason2の原作部分を題材にしていると案内されています。KADOKAWAが第2期の放送に合わせて立ち上げた連載であり、現在はプレジ和尚版と並行して掲載されています。
2026年9月時点では、WEBのカドコミで第4話まで無料で読める状態とされています。ただし単行本はまだ刊行されていません。
3巻で何が描かれるのか
原作3巻では、佐々木の隣室に住む女子中学生・お隣さんが、悪魔アバドンの使徒として天使陣営との代理戦争に身を投じていきます。佐々木は天使ミカエル率いる天使たちから、命懸けで彼女を救い出すことになります。
異世界のヘルツ王国では、佐々木に男爵位と領地が与えられ、帝国の侵攻に備えた砦づくりが始まります。
そして巻の終盤、異世界人のエルザ、異能力者の星崎さん、デスゲーム参加者のお隣さん、魔法少女のマジカルピンクが、一つのホテルに集結します。イラストを担当するカントクさんが、KADOKAWAのWEBマガジンでの対談で印象的な場面として3巻のラストを挙げていたことも紹介されています。
ばらばらだった世界の糸が、一本の結び目にきゅっと集まる。吉北ぽぷり版は、その結び目へ向かう道のりを描き始めたばかりなのです。
次は、ここまでの情報を一枚の地図にまとめてみましょう。
佐々木とピーちゃんの漫画・小説・アニメの対応表
言葉だけだと混乱しやすいので、2026年9月時点で確認できた情報をもとに、媒体ごとの対応関係を表にしました。
| 媒体 | 現在の到達点・範囲 | 原作小説の相当巻 |
|---|---|---|
| 漫画:プレジ和尚版(既刊6巻) | ミュラー子爵の訃報のくだり(アニメ第3〜4話相当) | 1巻の途中 |
| アニメ Season1(全12話) | 2024年1月5日〜3月22日放送、最終話「現代と異世界と四つ目の世界」 | 1〜2巻 |
| 漫画:吉北ぽぷり版(WEB連載) | 2026年5月開始、WEBで第4話まで公開・単行本未刊 | 3巻〜 |
| アニメ Season2 | 2026年10月放送開始予定、第1話は1時間スペシャル | 3巻〜(範囲は未公表) |
| 原作小説(既刊13巻) | 13巻は2026年3月25日発売、連載中 | ― |
この表を眺めると、面白い構図が浮かび上がります。
プレジ和尚版は物語の“入口”を、吉北ぽぷり版は物語の“続き”を担当していて、その間にある原作1巻後半〜2巻の範囲は、現時点ではアニメと小説だけが描いている状態です。
いわば、一本の長い川のうち、上流と中流にそれぞれ別の船が浮かんでいて、真ん中の区間はまだ漫画の船が通っていない。そんなイメージで捉えると分かりやすいと思います。

ちなみに、ネット上には「アニメ1期は原作小説1〜3巻まで」と書かれた記事も見かけます。ただ、Wikipediaや公式寄りの情報、複数の解説を照らし合わせると、1期の範囲は1〜2巻とする説明が多数派です。続きを読むなら3巻から、と覚えておけば迷わないでしょう。
なぜ漫画はアニメに追いつかない?原作小説の“密度”という背景
ここで、多くの方が抱く素朴な疑問に向き合ってみます。どうしてプレジ和尚版は、5年以上連載しても原作1巻を描き切れていないのでしょうか。
理由は拍子抜けするほどシンプル
答えはシンプルで、原作小説1冊あたりの情報量がとても多いからです。
原作1巻は328ページを二段組で組んだソフトカバー単行本だと紹介されています。そもそも『佐々木とピーちゃん』は、MF文庫Jで初めてのソフトカバー単行本作品として2021年1月25日から刊行されたシリーズです。
一般的な文庫ライトノベルを想像して「1冊=漫画2〜3冊分」と見積もると、まず追いつきません。この作品の1冊は、一つの世界をまるごと詰め込んだ“お弁当箱の二段重ね”のような厚みがあるのです。
世界が一つずつ増えていく構造
もう一つの理由は、物語の構造そのものにあります。
アニメのサブタイトルを並べると、第1話が「現代と異世界」、第5話が「魔法中年と三つ目の世界」、最終話が「現代と異世界と四つ目の世界」。話が進むたびに舞台となる世界が増えていきます。
漫画版がそのすべてを丁寧に絵にしようとすれば、異世界の貴族社会、内閣府超常現象対策局の人間関係、魔法少女の襲来と、描くべき舞台装置が雪だるま式に増えていく。進行がゆっくりになるのは、むしろ誠実さの表れだと私は考えています。
Web版は2巻の途中で止まっている
背景として押さえておきたいのが、Web版の存在です。
本作は2018年12月4日に「カクヨム」、同月8日に「小説家になろう」で連載が始まったWeb小説が原点です。ところがカクヨムのWeb版は2020年12月で更新が止まっていて、作者自身が「Web版の最新話は書籍版2巻の中ほどに当たる」という趣旨の注意書きを出していると紹介されています。
さらに、アニメで鬼頭明里さんが演じたお隣さんは、書籍化の際に追加されたキャラクターです。Web版には登場しません。
つまり「Web版を読めば続きが分かる」は成り立たず、アニメの先を知る手段は書籍版の小説か、吉北ぽぷり版の漫画に限られるのです。
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世間の反応・注目ポイント:「背表紙の数字」に気をつけて
『佐々木とピーちゃん』は、原作の評価が非常に高い作品です。
第4回カクヨムWeb小説コンテストで特別賞(異世界ファンタジー部門)を受賞し、『このライトノベルがすごい!』単行本・ノベルズ部門では2022年版で1位、2023年版で7位。「次にくるライトノベル大賞2022」でも単行本部門で6位に入っています。電子版を含めたシリーズ累計は、2024年9月時点で75万部を突破しています。
「漫画6巻=アニメの先」という誤解
それだけに、アニメから作品に入った方が「続きを漫画で」と書店へ向かうケースは多いはずです。
解説サイトでも、書店で背表紙の「6」という数字だけを見て買うと、1期の序盤を買い直すことになると注意喚起されています。
私自身、この話を知ったときに思わず苦笑してしまいました。長い連載のコミカライズほど「巻数が多い=先まで進んでいる」と考えるのが自然なのに、この作品ではその常識がきれいにひっくり返っているからです。
漫画でしか見られない違いもある
一方で、漫画版ならではの楽しみもしっかりあります。
たとえば、ピーちゃんの胸元にある星のデザインは、原作・漫画版・アニメ版ですべて異なっているそうです。同じ場面を媒体ごとに見比べると、こうした細やかな違いに出会えます。
「続きを知るため」ではなく「同じ物語を別の筆致で味わうため」にプレジ和尚版を読む。そう目的を切り替えると、6冊はとても豊かな寄り道になるはずです。
考察:2つのコミカライズは今後どこまで進むのか
ここからは、ブログを書いている私・みらくるの私見としてお読みください。
プレジ和尚版は「アニメ1期の絵巻」として育っていく
プレジ和尚版は、これからも原作1巻後半から2巻へと、ゆっくり歩みを進めていくと考えられます。
2024年10月の3巻から2026年6月の6巻まで、おおよそ2年で3冊。このペースがそのまま続くと仮定するなら、アニメ1期の範囲を描き切るまでには、まだかなりの時間が必要になりそうです。
ただ、それは決して寂しい話ではないと私は感じています。アニメが12話で駆け抜けた1〜2巻の物語を、漫画は何倍もの時間をかけて描く。結果として、アニメ1期の“完全版の絵巻”のような存在になっていくのではないでしょうか。
吉北ぽぷり版は「2期の伴走者」になる
注目したいのは、吉北ぽぷり版の立ち上げタイミングです。
連載開始が2026年5月29日、アニメSeason2の放送開始が2026年10月。放送の約4か月前に、2期と同じ範囲を描く漫画を走らせ始めたことになります。
これは、アニメから入った新しい読者が「続きを絵で読みたい」と思ったときの受け皿を、あらかじめ用意しておく戦略だと読み取れます。1期のときは漫画がアニメに大きく引き離されていましたが、2期では映像と漫画が同じ範囲を並走する形になりそうです。
個人的には、この「二本立て」体制はとても理にかなっていると評価しています。一つの漫画で全範囲を追いかけようとすれば、どうしても映像化から何年も遅れてしまう。入口と続きを別々の作家に任せることで、どちらの読者も置き去りにしない構造ができあがったのです。
単行本の刊行は2期放送と重なる可能性
あくまで推測ですが、吉北ぽぷり版の単行本1巻は、2期の放送期間中かその前後に刊行される流れが自然だと考えられます。放送で興味を持った読者が手に取りやすいからです。
もちろん、公式発表はまだありません。気になる方は、カドコミや公式の告知をこまめに確認しておくと安心です。
2期は原作3〜4巻あたりまでか
2期がどこまで描くかも公表されていません。1期が12話で2巻分を消化したペースを当てはめると、3巻から4巻あたりが射程に入るという見方があります。
4巻のタイトルには、異能力者と魔法少女がデスゲーム勢を巻き込んでぶつかり、巨大怪獣が日本へやってくる、という予告めいた言葉が並んでいます。2期のキャストにマジカルイエロー役の小原好美さん、アバドン役の田村睦心さんが加わったことも、3巻以降の展開を示す手がかりになりそうです。
今、読者が選ぶべき道
ここまでを踏まえた私の結論は、とてもシンプルです。
続きを今すぐまとめて知りたいなら小説3巻、絵で追いたいなら吉北ぽぷり版のWEB連載、アニメ1期の世界に長く浸りたいならプレジ和尚版。
迷ったら、まず吉北ぽぷり版を4話分読んでみて、その先が気になったら小説3巻へ移る。この順番が、いちばん無駄のない入り方だと思います。
2期の放送が始まれば、きっと「漫画はどこまで?」と検索する方がまた増えるはずです。そのときに、この記事の対応表が小さな道しるべになればうれしく思います。

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まとめ:佐々木とピーちゃんの漫画は「入口」と「続き」の二本立て
『佐々木とピーちゃん』の漫画がどこまで進んだかは、どちらのコミカライズを指すかで答えが変わります。
プレジ和尚版は既刊6巻で、原作小説1巻の途中、アニメ第3〜4話あたりまで。吉北ぽぷり版は2026年5月に始まり、アニメの続きである原作3巻からWEBで連載中、単行本はまだ出ていません。
アニメ1期は原作小説1〜2巻を描いたので、続きをまとめて読むなら小説3巻から。2026年10月に始まるSeason2も、その3巻から物語が動き出します。
背表紙の数字に惑わされず、自分が「続きを知りたいのか」「同じ物語を別の絵で味わいたいのか」を考えて選ぶ。それだけで、佐々木とピーちゃんの世界はぐっと歩きやすくなるはずです。
よくある質問
佐々木とピーちゃんの漫画6巻はアニメのどこまで?
プレジ和尚版の6巻は、ミュラー子爵の訃報が届くくだりまでで、アニメ第3〜4話あたりに相当します。原作小説では1巻の途中にあたり、アニメの続きにはまだ届いていません。
アニメの続きを漫画で読むことはできますか?
できます。2026年5月29日に連載が始まった吉北ぽぷり版が、原作小説3巻以降を描いています。2026年9月時点ではWEBで第4話まで公開されていて、単行本は未刊行です。
アニメ1期の続きは原作小説の何巻から?
原作小説の3巻からです。アニメ1期の全12話は原作1〜2巻を描いており、2026年10月放送開始のSeason2も3巻の内容から始まると見られています。
(文・みらくる)



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